『褒める』ではなく『誉める』!?
みなさん、こんにちは。
国語専門オンライン学習塾 啓理学舎の篠田です。
今回は
「お父さん、お母さん、感情にまかせて怒っていませんか?」
ついてお話をさせていただきます。
コラムの本題に入る前に最近近所で起きたことをお話しさせていただきます。
ある平日の午前中、私は買い物をするために近所の道を歩いていました。
そうすると、お子さんが怒っているような声が聞こえてきました。
そのまま歩いていくと、どんどんその声が近くになっていきます。
そして、その状況が見えるところまで近づくと、小学生低学年くらいの男の子とお母さんらしき人が立っていました。
そして、お子さんは私の姿に気がつくと、お母さんに対して、
「今、ママが言ったこと、パパに”報告”するからね!」
と言っていました。
お母さんは下を向いて、気まずそうに立っていました。
たぶん、お母さんがお子さんに対して、感情にまかせて怒ってしまったのが原因ではないかと思われます。
「報告」と言う言葉が出たのはびっくりしましたが、
親御さんがお子さんを感情にまかせて怒ってしまうと、思わぬ反撃をくらってしまうこともあるんだなぁと思ってしまいました。
それでは、本題に入ります。
お子さんが何か悪いことをしたとき、叱ったり、怒ったりする場合があります。
そのとき、「叱る」ですか、「怒る」ですか?
言葉の意味から確認していきましょう!
【叱る】
意味:相手の悪い行動や間違いを正そうとして、注意したり、指導したりすること。
目的:相手のため行う(教育、指導、改善)。
感情:冷静な気持ち、愛情を持って注意する。
【怒る】
意味:不快なことに対して、自分の感情が高ぶること。
目的:自分の気持ちを表す(怒り、不満)。
感情:感情的になりやすい、自己中心的になりやすい。
まとめると、
「叱る」とは、相手のために行うことであり、しつけ・指導・教育のために行うことです。
それに対して、
「怒る」とは、自分のために行うことであり、感情の発散のために行うことです。
となります。
私も含め、お子さんが何か悪いことをしたときは、どうしても感情的になってしまいます。
では、そのようなときはどうすればいいのでしょうか?
もちろん、すぐに冷静になればいいのですが、なかなかうまくいかいものです。
一時的な怒りの場合、脳内のアドレナリンなどの興奮物質が放出される時間が、約6秒〜90秒続くそうです。
それを過ぎれば、ある程度冷静になることができます。
その興奮物質が放出されている時間に次の3つのことを行なってください。
⑴ 深呼吸を3回する。
(体の反応を落ち着かせるため)
⑵ その場を離れる
(視覚または聴覚刺激を遮断するため)
⑶ 「今、自分は怒っている」と言葉にする。
(客観視するため)
どうでしょうか?
お父さん、お母さんが、冷静になって「怒る」のではなく、「叱る」をやってみてください!



