「事務の人はAIで楽になる」は本当か。経営者が知っておくべき、もう一つのリスク
2026年6月13日(土)、藤沢市のFプレイスにて、「Excel×生成AIで私の仕事が変わる!」と題したプレセミナーを開催しました。
お集まりいただいたのは、IT事務スキルを高めたいと考える地域の女性、約50名。
2時間半のセミナーでしたが、「時間の長さを感じなかった」という声を多数いただき、盛況のうちに終えることができました。
このコラムでは、当日の様子と受講者の反応をご報告するとともに、自社への研修導入を検討されている経営者・管理職の方に向けて、「現場の事務担当者が今、何を感じているのか」をお伝えします。
土曜の午後、50名が学びに来た意味
平日フルタイムで働く女性、転職、再就職を希望する女性が、貴重な土曜日の午後を使って学びに来る!
この事実だけでも、事務の現場が抱える危機感の大きさが伝わってきます。
セミナーの冒頭でお見せしたのは、生成AIによる職業代替リスクのデータでした。内閣府「世界経済の潮流2024 I」やOECD・IMFの分析では、一般事務はAIに代替されるリスクが高い職種とされています。総務省の統計によれば、女性就業者の27.9%、約861万人が事務に従事しています(2024年)。
つまり、最も変化の影響を受けやすい立場にいるのが、女性の事務担当者です。
受講された方々は、その変化を「漠然とした不安」のままにせず、「具体的に備えるべきこと」として捉えようとされていました。
セミナーで伝えた、一つのメッセージ
2時間半を通してお伝えしたのは、シンプルなことです。
事務職という仕事は、当面なくなりません。変わるのは、必要な人数と、求められるスキルです。
データ入力や定型書類の作成といったルーティンは、これからAIに置き換わっていきます。一方で、相手の状況を読み取る対応、臨機応変なコミュニケーション、そして「何をどう自動化するか」を判断する仕事は、人にしかできません。
むしろこれからは、現場を知る事務担当者こそが、社内のデジタル化の中心になります。自分の業務を一番よく理解している人が、AIに正しく指示を出し、ツールを使いこなしていく——その姿を、具体的な事例とともにお見せしました。
「私にもできそう」が生まれた瞬間
セミナーでは、Power Query(モダンExcel)を使った実演も行いました。
毎月繰り返している集計作業を、関数も範囲指定も使わずに「更新ボタンひとつ」で終わらせる様子をご覧いただくと、会場の空気が変わります。
「難しそう」が「これならできそう」に変わる。この感覚こそ、学びが続く出発点です。
実際、当社のセミナー・研修の受講者は、73.3%が40代・50代です。
「年齢で諦めかけている」という方こそ、これまでの事務経験という確かな土台をお持ちです。そこに新しいスキルを一つ加えるだけで、十分に時代に対応できます。
受講者からいただいた声
終了後、受講者の方々から次のような感想をいただきました。
- 「現状と、生成AI時代に備えるべきスキルがよく分かった」
- 「役に立った。受けてよかった」
- 「2時間半が、あっという間だった」
「もっと早く知りたかった」という声も多く、現場の事務担当者がいかに情報を求めているかを、あらためて実感しました。
経営者・管理職の方へ──ここから読み取れること
このセミナーで見えた光景は、貴社の事務担当者の「本音」と重なる部分が多いのではないでしょうか。
彼女たちは、変化に不安を感じています。
と同時に、「学べば対応できる」という前向きな希望も持っています。
このエネルギーを自社の中で活かせるかどうか——それが、これからのデジタル化のスピードを大きく左右します。
採用コストをかけて新しい人材を探すよりも、今いる担当者のスキルを上げるほうが、はるかに低コストで持続可能です。
プログラマーを育てる必要はありません。「業務の流れを整理し、AIに正しく指示を出せる人材」を社内に1〜2名育てるだけで、会社全体の景色は変わります。
10月、本研修がはじまります
今回のプレセミナーに続き、2026年10月10日〜11月14日(毎週土曜日/Fプレイス)にて、本研修を開講します。
プログラミングの基礎・Excel Power Query・生成AI活用を、全30時間でじっくり学ぶ内容です。
また、当社では企業様向けに、生成AI活用研修・Power Query研修・プログラミング思考研修を、御社の状況に合わせてご提供しています。
「ツールは入れたが現場が使いこなせていない」「一度研修をやったが定着しなかった」——そんなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
今までの経験に、これからのスキルを。御社のデジタル化の中心となる人材を、一緒に育てていきましょう。


