「今、何かしなくては」という焦りが、親子の関係をすり減らす

三上緑

三上緑

テーマ:お母さんへ ― “育てにくさ”は、才能のサインかな

「今、何か手を打たないと、後で後悔する」。そんな思いが、頭のなかでぐるぐる回ることがあります。周りは塾へ、習い事へと動き出している。自分だけが取り残されているような気がして、焦りが募る。けれど、焦りに駆られて動いたとき、親子の関係がすり減っていくことに、気づくことはありませんか。焦りそのものは悪くない。ただ、その向き先を少しずらすと、見え方が変わってきます。


1. 焦りは、動かすエネルギーになる


焦りは、ともするとネガティブな感情として扱われがちです。でも、焦りがあるということは、子どもを思い、将来を真面目に考えている証でもあります。そのエネルギーを否定する必要はありません。大切なのは、焦りを「何か外へ向けて動く」ことだけに使うのではなく、「見方を整える」「関わりを微調整する」方向にも使えると知っておくこと。焦りは、動かすエネルギーになる。その向きを、一緒に探せるとよいでしょう。






2. 焦りに乗せられて動くとき、起きていること


焦りに乗せられて動くと、私たちは「やらせなければ」「連れて行かなければ」と、子どもを前に押し出す関わりになりがちです。すると、子どもは追い立てられる感覚を持ち、親は「また言わなければ」と消耗する。関係がすり減っていくとき、焦りに乗せられた動きになっていないか、一度立ち止まって観察してみてください。動くことそのものではなく、その「質」が、親子に負荷をかけていることがあります。


3. 「今」を起点にした関わり方


将来のために「今」を犠牲にしていないか。焦りが強いとき、その問いを置いてみる価値があります。将来を見据えることは、大切。けれど、その子の「今」の状態を観察し、いま必要な関わりは何かを考える。その積み重ねの先に、将来がある。将来のレールに合わせて引っぱるのではなく、「今」を起点に関わりを整える。その順番を入れ替えるだけでも、親子の空気は変わっていきます。



まとめ



焦りを消す必要はありません。ただ、焦りに乗せられて動くのではなく、見方と関わりを整えるエネルギーとして使ってみる。その視点が一つあるだけで、親子の関係は、少しずつ楽になっていくはずです。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

三上緑プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

三上緑
専門家

三上緑(音楽教育家)

一般社団法人カラフルエデュ協会

音楽教育家として「カラフルさん」を肯定。児童心理学と境界線リフレーミングを軸に母・指導者の判断力を整えます。二人の息子を私立小から大学へ導いた経験と音楽指導から子の才能を社会へ繋ぐ未来設計をサポート。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

独自のメソッドでピアノ講師を支える音楽教育家

三上緑プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼