「練習しなさい」と言わずに、子どもがピアノを弾き始める理由

三上緑

三上緑

テーマ:「これからの力」を育てる習い事

「ピアノを習わせると、
結局お母さんが練習を見なきゃいけないんですよね……?」
「うちはそういうのがストレスになりそうで……」

体験レッスンで、こんな声を時々いただきます。





たしかに、
「ピアノ=家で練習させなきゃいけない習い事」
そんなイメージがあるかもしれません。

でも私はいつもこうお伝えしています。

「お母さんが“練習させる”必要はないですよ。」

なぜなら
子どもが“やらされて”育った習い事は、
どこかで必ずうまくいかなくなるからです。

30年以上、子どもたちと向き合ってきて確信しているのは、
いくら小さい頃に“きっちり練習させる”環境を整えても、
本人が「なぜ練習するのか」「何のために弾くのか」がわからないと、
途中でモチベーションが消えてしまうのです。



むしろ大事なのは、
練習を「やらせること」ではなく
音楽の楽しさや、自分から弾きたいと思える気持ちを育てること

そのために必要なのは、
特別なスキルではありません。
日々のちょっとした声かけや、関わり方のコツなのです。

たとえば、こんなふうに声をかけてみたお母さんがいます。

「昨日よりちょっと弾けてる、それ素敵な曲ね!」
 「昨日のこの曲、ママ好きだわ〜どう思う?」

たったそれだけで、
それまで「ピアノなんてやりたくない」と言っていた子が、
「もう1回弾いてみる!」とピアノを開くようになったのです。







ピアノは、技術だけでは育ちません。
お母さんの関わり方が、
子どもの“心のエンジン”を動かしてくれるのです。



次回は、
「どんな関わり方をすると、子どもは自分から動きたくなるのか?」
について、もう少し詳しくお話ししますね。

お母さんがピアノを「がんばって管理するもの」ではなく、
「親子で成長を楽しめる場」に変えていける

そんな関係性、いっしょに育てていきませんか?

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三上緑
専門家

三上緑(音楽教育家)

一般社団法人カラフルエデュ協会

繊細な子どもたちのやる気、才能を引き出す独自のコーチング「音いろはメソッド」「未来プランニング」を伝えている。勉強会や個別相談なども実施し、子どもの導き方支援・理想実現サポートを行う。

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