悲しい退会希望者を出さないために
今日は、私の教室で大切にしている指導のスタイルが、
どのようにして生まれたのかについてお話ししたいと思います。
実は、今生徒たちにしているさまざまな取り組みは、
私自身が子育てを通して感じたことや、
学んだことが深く根付いているのです。
子どもの「やってみたい!」を阻む壁
たとえば、こんな経験があります。
私の子どもは、小学校時代にオーケストラのクラブに所属し、
6年間専門の先生に打楽器を教わりました。
しっかりしたご指導のもと、音楽を楽しみながら
技術を身につけることができました。
中学生になると、当然のように吹奏楽部に入部。
たまに参加できると、先輩たちからもその実力を認められ、
専門的な話を楽しそうにしていました。
でも…実は、
部活にはなかなか継続して参加することが
できなかったのです。
その理由は、
「なんとなく」進んでいく活動のスタイルでした。
部活は、何をするのかがはっきり決まっていないことが多いですよね。
それぞれがなんとなく集まり、なんとなく役割を見つけて、
形を作っていく…。
しかし、
この「なんとなく」がうまくつかめない子にとっては、
とても大きな壁になるんです。
「行ってみたけど誰もいなかった。」
「何をすればいいのか分からなくて、
考え続けて疲れてしまった。」
そんな状況が続き、結局、部活には行けなくなってしまいました。
分かりやすい指示が、安心感と自信につながる
この経験を通して私は、
教室に来た子どもたちが安心して学べる環境を作るために、
まず「何をするのか」
「どこにいれば正解なのか」
「どれくらいの時間頑張ればいいのか」を
明確に伝えることの大切さを学びました。
どんなお子さんにも、
分かりやすい指示と安心できる見通しを示すこと。
それが、子どもたちの
「やってみたい!」という気持ちを引き出す
第一歩だと思っています。
ぜひ、お子さんへの声かけを意識してみてください。
きっと、何人かのお子さんは
「ほっとした…!」と感じてくれるはずです。
小さなことのように思えるかもしれません。
でも、この積み重ねがあるかないかで、
子どもの安心感や成長は大きく変わります。
35年以上の子育ての経験、
そして教室での生徒たちとの関わりを通して得た確信。
それが、「分かりやすく伝えることの大切さ」です。
これからも、
一緒に子どもたちの未来を育んでいきましょうね。
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ぜひスケジュールを空けておいてくださいね。



