高学年で入会する初心者向けレッスンの効果的な方法
もう生徒募集は無理なのか‥
「ピアノ講師 をもう辞めようかな〜」とお話しなさる先生と、時々お会いすることがあります。
お子さんと過ごす仕事なので、確かに体力勝負という面は否めません。
しかし、よくよくお話をしてみると、やりがいを感じているし、生徒さん一人一人に非常に
趣向を凝らしてご指導なさっています。
ではなぜ??
この生徒さんは、きっと伸びる。そう期待していたお子さんからある日急に
「今年でやめようと思います」
と言われてしまった。
そして、さあこれから楽しめる!と思う高学年になると皆、退会してしまう。
一生懸命しているつもりですが、生徒は減る一方。
そして、新規の生徒さんはさまざまな教室を体験レッスンで比べているようで
全く入会につながらない。
少子化と言われて、もう随分経ちます。子ども向けのお稽古事はもう無理なのかもしれない。
「先生のお気持ちは、どうなのですか?」
「それは続けられるのなら‥続けたいけれどね」
一生懸命子どもの事を考える
生徒さんの将来を考えて、しっかりと教えなければならない。
そう考えて基礎から着実に進めよう。と思えば思うほど、お子さんの求めているレッスンとは
離れていってしまうのかもしれません。
私は、「皆さん頑張っている事だから、やってください」こう言ったら真面目にコツコツやってくる。
このタイプの生徒の方が少数なのではないかと思います。やってきている子も、どこか無理しているかも
しれません。
・何かに、誰かに負けたくないという負けん気でやってきている
・やりなさいと言われるからやってくる
・言われたことをハイと言ってやれる子 (あまり深く考えていない)
どのタイプでしょうかね?
子どもの将来を考えて今の指導をすると
”きちんとできる人になってほしい”
ですが‥
子どもの将来ばかり考えて今の指導をすると、生徒はいずれ離れていきます。
良かれと思ってしたことが、思わぬ結果になってしまうのです。
たまに教室の生徒さん方をじっくり眺めてみて、このお子さんは
「どんな事ができたらいいなと思って、私の教室に来たのだっけ?」
思い出してみてください。
ちゃんとできているかどうかは横におき、
夢を叶えるには何をしたらよいのか?
ここを真剣にお手伝いをしてみると、生徒たちの表情がみるみる変わります。
明るく「うん!やってみるよ!」そう言って帰っていく姿を見送る時、
本当にこのお仕事をしていて幸せだな〜としみじみ感じます。
今の真剣さを一つ一つ認めることがスタート
大人から見て、取るに足らないことであっても、今興味を持って話してくれている事。
やってみた事に、私は興味を持ち、本気で笑い感動します。
そう過ごしているうちに、知らないうちに子どもの目が変わるのです。
そうなれば、一人でに伸びていきますし、自分の意見を言える子になります。
「なぜ、その練習をしなければいけないの?」
と言ってくれたら、すごい事ですね。そして、その問いにしっかりと答えなければいけません。
「みんながやるからやってね」
これでは、答えになっていません。なぜする必要があるのか。しっかりと考えましょう。
これを繰り返しいると、イキイキとした生徒ばかりの教室になり、そんな先生はどこの誰なの?と
地域のお母様が探さないはずはありません。
こんな気持ちでレッスンをしています。
私の教室は、幸運にもいつもお子さんがたくさん来てくださります。
そして、同じ方法を伝授した先生の教室も1年の間にほぼいっぱいになっています。
きっと、世の中からこんな先生がいたらいいな〜と
思われているのだと、私は密かに思っています。