指導者が気づきたい【引っ込み思案な子供の 習い事問題】
知らなかったのです…
その女の子が
もう2年間も小学校に登校できていなかったこと。
初めは何も知らされない
ピアノ訪問レッスンを希望され
お宅に伺っていました。
とても繊細で
賢そうなお嬢さんでした。
口数は少ないのですが
一生懸命、私の問いかけに答えようと
練習もしっかりして
毎週待っていてくれました。
しかし時々、
発作のように
「ママ、ママ!」と言って
部屋を飛び出していくことが
ありました。
しばらくママに抱っこして
もらっている様子でした。
2年生の女の子
しかもレッスン中に…
「?」私の心の中が渦巻きながら
安心して
レッスンを受けてもらうには
どうしたら良いのだろう?
ひたすら考え指導をしていました。
3ヶ月経った頃
実は色々なことが重なり
登校できない日々が続いていると
ママから打ち明けられました。
そういう事だったのか…
その時、わかりました。
もしも”普通”にこだわった指導に執着していたとしたら
”もう2年生なのだから
一定時間集中してレッスンを受けることができるよね”
そう考えたらば
ちゃんとできない事が多い生徒でした。
間違えることを極端に怖がり
返事をしたり、何かを選ぶなど、話しかけたことに元気に答えることができません。
答えを求めすぎたら
不安できっと次回のレッスンから休んだでしょう。
その子の様子を感じ取ることがいかに重要か
安心して継続することができそうだと思い
ママが私を信頼したくれてから
細かな状況の説明にこぎつけたのです。
気をつけるべきことを
事前に教えていただけたなもっと確実に支援できるのに。
しかし、ほとんどがこのようなケースです。
親の立場で考えたなら
当然ですね‥
彼女が6年生になった時
全く今まで何も無かったかの様に
毎日登校するようになりました!
とても周囲は驚いたのですが
そういうものなのですね。
中学では、
「テストがある!テストがある!」
と教科書とノートを
なんと一年中
家の中で持ち歩いていました。
そこに「こんにちは!」と
私がお邪魔して
ピアノ弾いてリラックスする…
そんな関係でした。
大学は某有名私大に進学。
小学5年間の欠席なんて
吹き飛ばしてしまうのかぁ〜と
子どもの底力を知りました。
この間、このお母様から
何人の生徒さんを紹介していただいたか…
そんな彼女は
今、ママになり
お母さんの後を継いで
保育園の園長先生「見習い」になっているそうです!
もちろん
ピアノも役立っている事でしょう。
お母様が素晴らしい方でしたね。
登校せず家にいる間
お父さん、お母さんの職場に連れて行き
とてもオープンに育てていらっしゃいました。
だから、心が綺麗でまっすぐ!
どんな人にも好かれるチャーミングな女の子になりました。
そして、
やる気になれば学力の遅れは 【克服できる】
と目の当たりにしました
生徒を指導しながら得たもの
我が子が不登校だった時
このレッスンで得た経験が
とても心強く
迷った時、いつも思い出しました。
人を信じられる人に育てたい
音楽や、日常に興味を持つ力を育てる
気に入った曲は
どんなに長く付き合っても宝物
私のレッスンで
子ども達に伝えたい事が
自然と定まったのは
生徒達と本気で関わった日々の経験からです。
今も教室でちょっとだけ
上手くいかない生徒さんでも
粘り強く
繰り返し、繰り返し…
その結果、沢山の笑顔に出会えています。
こんな
幸せな時間をどなたにも届ける
誰にでもできる様に…
再現できる様に具体的にしてきたものがカラフルコミュニケーションです。
指導にモヤモヤしている先生に
一歩づつ"寄り添う"
微力ながら活動しています。
こちらから解説動画をご覧いただけます
【教本を超えた指導法で輝く目をした生徒を育てる方法】
生徒さんのためにご覧になっていただけると
嬉しいです。