あやり人形でいいのですか?

小森剛

小森剛

テーマ:ゴルフ上達法

ゴルフのレッスンをしていると、スイングを頭で作ろうとしている人がとても多いように感じます。
「バックスイングはここに上げて‥」「ダウンスイングは脇を締めて腰のリードで‥」「インパクトでは頭を残して‥」「フォローではこうして‥」「フィニッシュではああして‥」とこんな具合にです。

■歩き方を考えると‥

しかし、スイングは頭で考えて作ろうとしてはいけません。なぜなら、考えて行う動作はぎこちなく、ロボットのような動きになってしまうからです。

歩くことは誰でもできます。しかし、歩幅を何センチにして‥、ヒザの角度はこうして‥、体重移動のタイミングをああして‥と、歩き方を指示され、それを考えながら行うとどうなるでしょうか?
とてもスムーズに歩くことなどできなくなることは、誰もが容易に想像できることでしょう。

では、ベストスイングを習得するには、どうすれば良いのでしょうか?

私の直接指導を受けている生徒さんは、耳にタコができていると思いますが、それは「感じる」ことです。
何を感じるのかといいますと、それは「クラブの動き」です。

当たり前のことですが、ゴルフはクラブという道具を使ってボールを飛ばし、ターゲットであるカップを狙っていくゲームです。
ですから、クラブの長さや重さ、それによって生じる遠心力や慣性力を利用することが大切です。

クラブのそれらを利用するには、自分のスイングによってクラブがどのように動くのか、あるいはクラブがどう動きたがっているのかを把握することが大切なのです。

■感性を働かせよう

「人のスイングを見ると分かるけど、自分のことは分からない」と、多くの人が言います。
その通りだと思います。
自分のスイングは直接見ることはできません。
ですから、感覚を研ぎ澄ませて「感じる」とこが大切なのです。

しかしながら、巷に溢れているゴルフの指南書や、ゴルフ雑誌のレッスン記事の多くは、スイングを考えて作ろうとさせる記述が多いのが現状です。
ですから、それらに書かれていることに踊らされてしまうのです。
つまり「あやつり人形」です。
あやつり人形では、ゴルフは上手くなりません。

あやつり人形から脱却すれば、己の感性を存分に働かせることができます。
感性を発揮できれば、己の潜在能力を引き出すことができるようになります。
そうなれば、ゴルフはぐっと易しくなります。

とはいえ、ベストスイングを習得する上で、しっかり抑えておかなければならない原理原則があります。
ゴルフスイングの核となる「深層部」といっても良いでしょう。

その深層部は、各スクールのインストラクターからの指導で学んでいただきたいと思います。
けして難しいことではありません。
けしてあやつり人形になることなく、自身の感性や潜在能力を信じてゴルフを楽しんでいただきたいと思います。

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小森剛
専門家

小森剛(スポーツインストラクター)

有限会社ゴルフハウス湘南

一般ゴルファーへのレッスンのみならず、ゴルフ指導者への指導やゴルフスクール経営支援、セミナーでの講演やゴルフ雑誌への連載執筆など幅広く活躍。またゴルフ以外のスポーツ選手のコンディショニング指導も行う。

小森剛プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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