「イメージ力」を働かせれば、ゴルフはグンと上手くなる

小森剛

小森剛

テーマ:ゴルフ上達法

ゴルフは、一打一打の積み重ねです。その一打一打は、すべて「イメージする」→「決断する」→「実行する」と3つのステップを踏んで行います。
今回は、その第一段階「イメージ」することの大切さをお話ししたいと思います。

■日常働かせている「イメージ力」

イメージとは、「心(頭)の中に思い浮かべる姿や情景」です。これから打とうとするショットの弾道やピンに寄っていく様等を、頭に思い浮かべるのです。これは出来るだけリアルな方が良いです。
良いスイングができている人でも、イメージが描けていない人や、イメージするもののそれが鮮明でない人は、ミスショットの可能性は高まってしまいます。

「なかなかイメージするのは難しい‥」と思われる人は少なくないかも知れません。しかし、この「イメージする」という作業は、誰もが無意識に日常的に行っている思考なのです。

例えば、洋服を買いに行く場合、お店で気に行った洋服を見つけると、誰もがそれを着た自分の姿をイメージし、買うか買わないかの判断材料にします。

スーパーで夕飯のおかずを買い物する場合も、作る料理をイメージして買い物をします。肉ジャガを作るのであれば、肉ジャガを料理しているシーンや、ご主人が美味しそうに肉ジャガを食べているシーンをイメージしながら、お肉やじゃがいもを買い物かごに入れているのです。

車を買う場合も、その車を運転している自分の姿や、その車で家族と出かけるシーンをイメージしますし、旅行の計画を立てるときも、旅先での楽しいシーンをイメージしながら計画を立てるものです。

このように、人はこれから起こる出来事をイメージし、それが自分にとって好ましいのか、そうではないのかを判断し、行動しています。

■『ステーキを売るな、シズルを売れ!』

この言葉は、エルマー・ホイラーという米国の経営アドバイザーの言葉で、「ホイラーの法則」というセールストーク指南書の中で述べられています。

「シズル」とは、ステーキを焼くときのジュージューという音のことです。この言葉は、セールスの際、商品そのものを売り込もうとするのではなく、その商品を購入または使用することによって得られるメリットをイメージさせて購買動機につなげなさい、というものです。

ステーキ肉そのものをイメージするより、鉄板の上でジュージューと焼かれるステーキを想像する方が、より食べたく(買いたく)なるわけです。
それだけイメージというものは、脳に強烈に訴えかけ、その後の行動を左右するものなのです。

ですから、これから打とうとするショットを出来るだけリアルに、かつ鮮明にイメージできれば、それが実現する可能性は格段に高まります。
特にアプローチやパッティングのように、微妙なタッチが要求されるシーンでは、このイメージ力の差が大きく影響します。

人間の「イメージ力」には、無限の可能性があると言われています。皆さん脳の中に潜在的にひそんでいる「イメージ力」を働かせ、レベルアップを図りましょう。

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小森剛
専門家

小森剛(スポーツインストラクター)

有限会社ゴルフハウス湘南

一般ゴルファーへのレッスンのみならず、ゴルフ指導者への指導やゴルフスクール経営支援、セミナーでの講演やゴルフ雑誌への連載執筆など幅広く活躍。またゴルフ以外のスポーツ選手のコンディショニング指導も行う。

小森剛プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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