ミスショット撲滅法⑥ 「プラス思考は大切」

小森剛

小森剛

前回は、「‥してはいけない」といった否定語はNGワードであることをお伝えしました。それと同様、ネガティブワードを口にしたり考えたりするのもNGです。

「ザックリしそう‥」「トップしたら大変だ」とか、「ここでダボを叩きそうだ‥」といったネガティブ思考は、心を「揺らぎ・捉われ」の状態にし、パフォーマンスは著しく低下します。
コースでミスをした生徒さんに「今何を考えましたか?」と尋ねると、大体「ザックリしたらイヤだな‥などと考えてしまった」といった返事が返ってきます。

元々、脳はネガティブ思考です。人間は平均すると1日に5~6万回は思考し、そのうち70%がネガティブ思考だといわれています。つまり、1日に3.5~4.2万回は「イヤなこと」「嫌いなこと」「困ったこと」と考えているのです。
このネガティブ思考は、予めマイナスなことを予測し、それらを回避するための防衛本能からくるものなのです。大通りを通るのは危険だと思えば、大通りを避けて別の道を通ろうとするわけですが、人間必ずしもイヤなことを避けてばかりはいられません。
「バンカー越えはイヤだ」と思っても、バンカー越えのショットを打たなければならない時もあるのです。

そんな時、大切なのがイメージです。人間のイメージ力は凄い能力を持っていて、頭でイメージしたことは大体その通りになります。であれば、バンカー越えのショットではバンカーに落ちるシーンを思い浮かべるのではなく、バンカーを越えて狙った落とし所にボールが落ち、ピンに寄っていくシーンをイメージするのです。

ゴルフに限らず、仕事や生活のあらゆるシーンにおいて、「楽しいこと」「嬉しいこと」「好きなこと」をイメージしましょう。

「吐く」という字は、口にプラス・マイナスと書きます。つまりプラスのこともマイナスのことも口にするということです。
ここからマイナスを取り除いたらどうなりますか?そうです「叶える」です。マイナスのことを口にしなくなったら望みは“叶う”のです。
元々マイナス思考の脳を奮い立たせ、プラス思考で望みを叶えましょう。

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小森剛
専門家

小森剛(スポーツインストラクター)

有限会社ゴルフハウス湘南

一般ゴルファーへのレッスンのみならず、ゴルフ指導者への指導やゴルフスクール経営支援、セミナーでの講演やゴルフ雑誌への連載執筆など幅広く活躍。またゴルフ以外のスポーツ選手のコンディショニング指導も行う。

小森剛プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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