熱中症にならないために~猛暑日のゴルフで気をつけること~
皆さんのイメージ力を試してみましょう。私が言うように頭の中でイメージしてください。
まずは「リンゴ」を想像してください。
次に「ミカン」を想像してください。
そして次は「バナナ」を想像しないでください‥。
皆さんいかがでしょうか?リンゴやミカンは容易に想像できたでしょうけども、バナナを想像しないでいられた方はいますでしょうか?
殆どの方は言葉とは裏腹に、バナナの姿が頭に浮かんでしまったと思います。
人間の脳は左右に分かれていることはご存じだと思います。左半分の左脳は理論的な思考をつかさどり、右半分の右脳はイメージをつかさどります。
「‥してはいけない」といった言葉は観念に過ぎず、観念はイメージ脳である右脳では処理できないのです。
つまりイメージ脳は、「バナナを想像してはいけない」と「バナナを想像しよう」の区別がつかないのです。
ゴルフの場合では、「右のOBに打ってはいけない」とか「バンカーに入れてはいけない」は、「右のOBに打とう」「バンカーに入れよう」と考えていることと同じということになります。
「バンカーに入れまいと考えると、不思議とバンカーに吸い込まれる」という経験を何度もしている人は少なくないでしょう。しかし、このような脳の特性を知ると、そのような結果になることがご理解いただけると思います。
また、あれこれスイングの事を「‥してはいけない」言葉で意識してしまっている人も少なくありません。
「力を入れてはいけない」「オーバースイングしてはいけない」「頭を動かしてはいけない」「手で打ちにいってはいけない」などなど。
この様な思考は、スムーズで自然なスイングを妨げ、わざわざ良くないスイングを誘発しているようなものなのです。
ではプレーの際、どう考えればよいでしょうか?様々なケースが考えられますが、ほんの一例を紹介しておきましょう。
「OBに打ってはいけない」→「フェアウェイのあの場所を狙おう」
「バンカーに落としてはいけない」→「グリーンエッジから○○ヤードに落とそう」
「力を入れてはいけない」→「半分ぐらいの加減で軽く振ろう」
「手で打ちに行ってはいけない」→「クラブの重さを感じながら自然に振ろう」
いかがでしょうか?プレー中のご自身の思考パターンが「‥してはいけない」言葉になっていないか、一度振り返ってみてください。