引きこもり、不登校さんへの家族療法の視点1/3
夫婦カウンセリングでは、各々の内面を探索するようなカウンセリングをメインとはしません。
お二人の間に通っている「関係性」に焦点をあてていきます。
お二人の「関係性」には、お子さんからのメッセージ、例えば、問題行動や症状なども含まれます。また、各々の原家族(ご自身の実家周辺)では当たり前だったコミニケーションパターンを探ります。
愛することを必要としているコミニケーションパターンでは、親密な他者(配偶者やお子さん)への愛情行動の行使が過剰に行われていたり、歪んでいたりするケースが見られます。
また、愛されることが必要なコミニケーションパターンでは、言葉によるコミニケーションよりも、空気を察して情緒交流するパターンや、暴言暴力などお試し行動を使いながら相手の気を引くようなパターンが見られます。
夫婦を一つの共依存ユニットとして考えていきます。
どのようなコミニケーションパターンが装着されているのか?
言語にならない願望がどのように表現されているのか?
子どもたちの問題行動は誰へのどんなメタファーなのだろうか?
お二人でどんなトムとジェリーを演じているのだろうか?
夫婦カウンセリングでは、こうしたコンセプトを用いながら絡まった問題の糸口をさぐっていきます。