業績が回復しない会社には、共通点があるのか?【連載:どこに相談しても「難しい」と言われた経営者のために/第3回】

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(しごと編)

経営相談をしていると、
こんな質問を受けることがあります。

「業績が回復しない会社って、
やっぱり何か共通点があるんでしょうか?」

とても真っ当な疑問だと思います。

ただ、この質問には、
少し慎重に答える必要があると感じています。

「業績が悪い」こと自体が、原因ではない

まずお伝えしたいのは、
業績が悪いこと自体が、回復できない理由ではない
ということです。

業績が落ち込む局面は、
どんな会社にもあります。

問題は、
その状態の中で、
どんな向き合い方になっているか
だと思っています。

回復が難しくなりやすいケース

これまで多くの相談を受ける中で、
結果として回復につながりにくかったケースには、
いくつかの傾向があります。

たとえば、

「とにかく早く売上を上げる方法を教えてほしい」
「何をすればいいか、はっきり指示してほしい」
「忙しすぎて、話す時間が取れない」
「必要な数字やデータを出す余裕がない」

こうした状況です。

どれも、
経営者の姿勢が悪いという話ではありません。

それだけ
追い込まれている、
余裕がない、
というサインでもあります。

指示を求める気持ちは、とても自然です

苦しいときほど、
「誰かが決めてくれたら楽なのに」
そう思ってしまうのは、無理もありません。

ただ、
経営の判断を外に委ねてしまうと、
一時的に楽になっても、
後で別の苦しさが残ることがあります。

なぜなら、
会社の状況を一番引き受けているのは、
やはり経営者ご自身だからです。

データが出せない=怠慢、ではありません

「数字が出せない会社はダメだ」
そう言われることもありますが、
私はそうは思っていません。

多くの小さな会社では、

現場に出て
取引先に対応し
社内の調整をし

その中で、
数字を見る時間が後回しになっているだけ、
というケースがほとんどです。

ただ、
データを使った対話が前提になる支援
である以上、
そこが整わないと、力を発揮しにくい。

それも、事実です。

回復の鍵は、外にはありません

私は、
「この会社は回復できない」
と判断することは、あまりありません。

なぜなら、
回復するかどうかの鍵は、
私ではなく、
事業者さんご自身が握っているからです。

何を大切にしたいのか
何は守り、何は手放すのか
どこまでやるのか

これを、
自分の言葉で考え、選ぶ余地があるかどうか。

そこが、大きな分かれ目になります。

向いていない、というだけの話

この連載でお伝えしている支援は、
すべての経営者に向いているわけではありません。

それは、
良い・悪いの問題ではなく、
相性の問題だと思っています。

だからこそ、
「向いていないケース」を先にお伝えすることが、
結果的に、
信頼につながるのではないかと考えています。

業績が回復しない会社には、
共通点があるのか。

その答えは、
「業績」ではなく、
向き合い方の状態にあるのかもしれません。

今日は、
そんなお話でした。

今日は、ここまでにします。


※このコラムは、月曜・木曜に掲載しています。
立ち止まって考える時間を大切にした連載です。

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平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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