資金繰りが苦しいとき、まず「見えるようにする」という選択【連載:どこに相談しても「難しい」と言われた経営者のために/第2回】
次の一手を決める前に、
あらかじめ考えておくことで、判断が楽になることがあります。
この連載では、判断を急がずにすむ「経営の勘どころ」をお伝えしていきます。
不安を感じているとき、
頭の中では、いくつかのことが同時に起きている。
数字のこと。
お金のこと。
これから先の判断のこと。
どれか一つが問題というより、
それぞれが重なり合って、
一つの大きな塊のように感じられる。
数字を見れば、
資金繰りのことが気になり、
資金繰りを考えると、
この先どうするか、という判断が頭に浮かぶ。
そして最後に残るのは、
「ちゃんと分かっていない気がする」
という感覚だけだったりする。
この状態で、
問題が一つなのか、複数なのかを
切り分けるのは難しい。
でも、振り返ってみると、
この感覚は珍しいものではなかった。
数字が分からないから不安になる、
というより、
不安な状態で数字を見るから、
すべてが重く感じられる。
本来は別々に考えられるはずのことが、
頭の中で一緒になってしまう。
そうなると、
何かを決めようとするほど、
動けなくなるのも自然なことだ。
この段階で、
無理に整理しなくてもいい。
無理に分かろうとしなくてもいい。
ただ、
いま頭の中で
いくつものことが同時に起きている、
という事実を、
そのまま眺めてみる。
それだけで、
重なっていたものが、
少しずつ別の形に見えてくることがある。
判断は、
それからでも遅くはない。
※このコラムは、毎週火曜日に掲載しています。
判断を急がず、考えるための視点を整理する連載です。



