在庫が多すぎて、倉庫もお金もパンパンです… 「とりあえず多めに仕入れる」が赤字を生む理由

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(しごと編)

「在庫管理って、なんだかモヤモヤする…」というあなたへ ーー未経験でも安心。やさしく学べる在庫管理の基本:第四回


「足りないと困るから、ちょっと多めに仕入れておこう」
──その気持ち、よく分かります。けれど、気づけば倉庫がパンパン。
動かない在庫は、実は“お金が眠っている状態”です。

在庫が多すぎると、何が起きる?


- 倉庫スペースが足りなくなる
- 商品の場所が分かりづらくなり、探す時間が増える
- 賞味期限や劣化リスクが高まる
- 売れ残りが資金を圧迫する
- 仕入れた分の買掛金が増え、現預金が減る

つまり、在庫が多すぎると、現場も経営も“重たく”なってしまいます。

「在庫=安心」ではなく「在庫=資金の一部」


在庫は、現預金がモノに変わった状態です。
動かなければ、資金が止まります。

そして、在庫が多いと、理論在庫と実在庫のズレも起きやすくなります。
「記録ではあるけど、棚にない」「棚にあるけど、記録されていない」──そんなことも。

ズレの原因は「仕入れのクセ」にあるかも


- 仕入れ数が“なんとなく”で決まっている
- 過去の売上データを見ていない
- 発注タイミングがバラバラ
- 担当者の経験や勘に頼っている

こうした状態は、いわゆる「どんぶり勘定」の典型です。
数字で語る習慣がないと、在庫も資金も“感覚”で動いてしまいます。

やってみるなら…


- よく動く在庫と、動かない在庫を分けて見える化
- 発注ルールを「感覚」から「数字ベース」に変更
- 入出庫履歴を見ながら、在庫の回転率をチェック
- 在庫差異があれば、仕入れ記録と現物を照合する

着手は慎重に


ご紹介した手法はあくまでも参考事例です。
会社ごとの在庫管理の様子を見える化した上で、丁寧に計画する必要があります。

無料で始められる、在庫と資金の見える化支援


「自分の会社の在庫管理のやり方はこれでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「社内のコミュニケーションがうまくいかない」

まずは、あなたの会社の在庫管理のモヤモヤを聞かせてください。
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老舗酒卸を再建した経験をもとに、在庫と資金の“つながり”を整える支援をしています。
平岡誠司プロフィール

後継者、社員と共に課題発見。両親、税理士、銀行を巻き込んだ事例です。
食品製造業の家族経営を再生|在庫管理で利益改善した支援事例

現場の棚から経営の意思決定まで、あなたと一緒に“信頼の仕組み”をつくります。
ビジネスストレングスコーチング

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平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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