AIは“理解の味方”——でも会社の中心は人が握る (継ぐ人のための、数字と向き合う経営ノート:第8回)
「在庫管理って、なんだかモヤモヤする…」というあなたへーー未経験でも安心。やさしく学べる在庫管理の基本:第二回
「昨日はあったはずなのに、今日はない…」
「伝票では入荷済みなのに、棚が空っぽ…」
「出荷したはずなのに、在庫が残ってる…」
そんな“違和感”、現場で感じたことはありませんか?
実はこのモヤモヤ、在庫管理の「入り口」であり、放っておくと大きな損失につながります。
「在庫が合っていない」とは?
在庫が合っていないとは、
販売システム上の在庫数(理論在庫)と、実際に棚にある数(実在庫)がズレている状態のこと。
このズレは、次のような場面で起こります:
- 発注した数と、実際に入荷した数が違っていた
- 売上伝票で出荷したはずの数と、実際に出荷された数が違っていた
- 誰かが使ったけど、記録していなかった
- 棚の場所が分かりづらく、探しきれなかった
このようなズレが積み重なると、在庫に対する“なんとなくの不安”が生まれます。
それが、現場のモヤモヤの正体かもしれません。
「とりあえず上書き」はNGです
在庫数が違っていたとき、つい「正しい数に直しておこう」と思ってしまいがちです。
でも、それは危険です。
在庫数は“結果”でしかありません。
その前に「何が、いつ、どれだけ入って」「どれだけ出ていったか」
──この“流れ”を見なければ、原因は分かりません。
上書きしてしまうと、原因が消えてしまい、
次に同じことが起きたとき、対策が打てなくなります。
在庫管理の基本は「照合と原因調査」
信頼される在庫管理は、次の3ステップで成り立っています:
1. 発見
2. 修正
3. 予防
この流れを、月1回でもいいので“習慣”にすることが、
品減りや不正を防ぐ「日常の守備力」になります。
やってみるなら…
- 棚の“住所”を決めて、誰でも分かるようにラベルを貼る
- 入出庫の記録を在庫表に残す習慣をつける
- 月1回の棚卸で、理論と実在庫を照らし合わせてみる
- 差異があれば、記録・伝票・現場を確認して原因を探る
着手は慎重に
ご紹介した手法はあくまでも参考事例です。
在庫管理は資金繰りや決算書への影響も大きく、実際には事業者ごとに受注・発注・入荷・出荷の流れや、販売ソフトの使い方は異なります。実際の在庫管理の方法を改善するためには、業務工程や、日常的に起きているミス、クレームなどの傾向を踏まえて、会社ごとの在庫管理の様子をふまえて計画するあります。
無料で始められる、在庫と資金の見える化支援
「自分の会社の在庫管理のやり方はこれでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「社内のコミュニケーションがうまくいかない」
まずは、あなたの会社の在庫管理のモヤモヤを聞かせてください。
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老舗酒卸を再建した経験をもとに、在庫と資金の“つながり”を整える支援をしています。
平岡誠司プロフィール
後継者、社員と共に課題発見。両親、税理士、銀行を巻き込んだ事例です。
食品製造業の家族経営を再生|在庫管理で利益改善した支援事例
現場の棚から経営の意思決定まで、あなたと一緒に“信頼の仕組み”をつくります。
ビジネスストレングスコーチング



