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弘瀨美加(ひろせみか) / 講師

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コラム

思い出のモノをコミュニケーションツールに

2019年5月9日

テーマ:高齢者の整理収納

コラムカテゴリ:くらし



3月にセミナーをさせていただいた
オーダー家具と木製キッチンの㈱クニナカの  
70周年のイベント会場にあった1冊のノート。
それは、先代が家具の勉強をしていた学生の頃のものでした。
どのページも、丁寧に描かれた図の横に
家具の特徴や製作の際のポイントなどがぎっしりと書いてあり、
先代の家具に対する想いが伝わってきました。
今の代表が3代目になるそうですが、
ただ、代表者という肩書、立場、株式など
何か手続きをすれば引き継がれるというようなハード面だけではなく、
先代達が、どんな想いで事業をしてきたかというソフト面も、
しっかりと受け継がれているのは、
このノートの様な形のある思い出のモノだけでなく、
「想い」をしっかり見聞きしてきたからこそだと思います。



会社ではなく、一般の家庭でも、想いを受け継ぐとまではしなくとも、
親の想い(気持ち)を子が知るということは大切な事だと思います。
けれど、子が大人になって自立すると、親子であっても、
ゆっくり話をする時間を持つことは難しくなってしまいます。
ふと気がつくと、子が親のモトを離れて暮らしている月日の方が長くなっていたりもします。
また、互いが互いを思いやって、心配や迷惑になるようなことは、
余程のことでない限り言わないで過ごすこともあります。
そうなると、想いは分からなくなってしまうことも・・・。
例えば、想いが伝わっていないまま、子だけで、親の家の片付けを進めても、
それが親にとって良いことにはならない事の方が多いのです。
それどころか、気持ちのすれ違いが大きくなって溝を作ってしまうことになりかねません。
初めの一歩は、親の想い(気持ち)を聞くこと、
「親が人生において何を大事にしているのか」ということだけでも分かっていると、
今後、何かの判断が必要になったとき、とても助かると思うのです。
そのツールとして、親の思い出のモノを使ってみてはいかがでしょう。

シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

この記事を書いたプロ

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