現代医療の現実と、中医学が目指す「本当の体づくり」
腎臓病ケアの2つの柱「補腎(ほじん)」と「活血(かっけつ)」
透析を避けたい、クレアチニンが気になる、そんな腎臓病のお悩み。
漢方では、腎臓病のケアにおいて「補腎」と「活血」とという2つの考え方を大切にします。
「補腎(ほじん)」― 腎を元気にする
直接腎臓を元気にするために用いられるのが補腎薬です。
補腎というアプローチは西洋医学にはありません。
東洋医学でいう「腎」は、単に尿をつくる臓器ではありません。
生命力の源として、成長や老化、ホルモンバランス、免疫、生殖機能など、全身のさまざまな働きに関わる重要な存在と考えられています。
加齢とともに「腎」の働きは少しずつ衰えるとされており、補腎薬は弱ってきた「腎」の働きを補い、本来の生命力を支えることを目的として使用されます。
とくに、動物性生薬を使用した補腎薬は効果が高く、腎そのものの元気を補い働きを良くする力があります。
「活血(かっけつ)」― 血流を整え、腎臓を守る
腎臓は、糸球体という非常に細い毛細血管が集まってできている臓器で、人体の濾過機能です。
毛細血管がダメージを受けると、血流が低下し、十分な酸素や栄養が届きにくくなり、その状態が続くと組織が硬くなる線維化が進行し、さらなる腎機能の低下につながります。
漢方では、このような血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」といいます。
「活血」とは、この瘀血を改善し、血の巡りを整えることを目的とした治療法です。
活血薬を用いて血流を改善することで、腎臓の毛細血管の血流をケアすることで負担を軽減し、健やかな腎臓を維持することを目指します。
高血圧・糖尿病・脂質異常症は「瘀血(おけつ)」の典型と捉えられ、重なると血管により負担をかけるので、これらの疾患がある方にはとくにおすすめです。
焦らず、じっくり続けることが大切です
西洋医学では、腎臓への負担を減らすための食事療法と降圧薬などの薬物療法を組み合わせます。これらはもちろん大切な役割がありますが、根本的に腎臓を元気にするという方法ではありません。漢方治療は、腎臓の働きそのものを支えていくことを目指します。
「補腎」で腎臓そのものを元気にし、「活血」で血流を整えて、新鮮な酸素や栄養をしっかり届け、腎臓の機能を後押しする。この2つを組み合わせることが、漢方における腎臓病ケアの基本です。
焦らず、一歩ずつ。
健やかな腎臓を守るために、一緒に取り組んでいきましょう。
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