番外編【WLBコラム】周りを巻き込むビジョンのつくり方とは
最近、行動経済学の本を読んだり
聞いたりすることにハマっています!
行動経済学というのは、
経済学のモデル理論に心理学的に観察された事実を
取り入れていく研究手法のことであり、
僕たちが時おり行う「非合理的な判断」を
計算に入れたとてもおもしろい学問です。
この行動経済学の中で
「ナッジ(Nudge)」という概念があります。
言葉としての意味は「肘で小突く」で
行動を促す行為を指します。
例えば、
院内で部屋の位置を示すために床にテープを貼り、
その色で行き先がわかるようにしていたり、
コンビニやスーパーのレジの列を示すために
「ここでお待ちください」と床に書いていたり
そのようなものも含まれます。
ナッジは、指示や命令、禁止事項など
直接的な指令を出すものではなく、
それとなく誘導するようなものです。
結果、従った人は
「やらされ感」ではなく、「自分で決めた感」を持て、
嫌な気持ちにならずに求められる行動を起こします。
例を示しましょう。
「このセミナーを受けてきなさい」
と言われるのと
「管理者の9割はこのセミナーを受けていますよ」
と言われるのとは、
だいぶ印象が違いますよね。
行動を直接指示するよりも
状況証拠を示してあげる方が
気持ちが動くこともありますよね。
この考え方(理論)を
人材育成に活かしてみると…、
どうなるでしょうね?
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