【WLBコラム】『【第4条】クッションタイムを作れ!』生き方改革vol16
WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。
先日から『生き方改革』についてシリーズで記事を書いております。
前回の記事
『1)そもそもワークライフバランスってなに?』
の続きをお伝えしていきます。
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2)なぜ私たちは働かなければいけないのか?
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いきなり核心をつく問いですね^^;
ほぼ全ての人は何らかの仕事に就き、働いています。
専業主婦(主夫)だとおっしゃる方も、
家事や育児といった家庭内での仕事をされています。
さて、改めて
『なぜ私たちは働かなければならないのか?』
について考えていきましょう。
パッと思い浮かぶのは
『生活の糧を得るため』という理由ですね。
しかし、人間社会を見ていると、
どうやらそれだけではなさそうです。
ここからは、
生物学的、社会学的に考えてみましょう。
さて・・・、
私たち人間は今でこそ生物界のトップに君臨しているかのように
振舞っていますが、実は身体的にはとても弱い存在です。
他の動物と比べて、
鋭い牙もなければ、自由に飛べる翼もなく、
強靭な脚力も強固な甲羅なども持ち合わせていない
身体的には極めて貧弱な存在です。
しかし、それらに取って代わる画期的なものを
手に入れました。
それが『分業』であり『仕事』です。
また同時に、そこから『人間関係』も複雑化し、
高いコミュニケーション能力が求められるようになります。
さて、今の時代の仕事を考えるよりも
はるか昔の、「仕事が出来上がった当初」を想像する方が
分かりやすいと思いますので、そこから考えていきましょう。
はるかはるか昔、狩猟採集時代です。
獲物を取らなければ命を守れない人類にとって、
狩猟は生活の糧を得るための仕事でした。
ある狩人は屈強な体と足の速さを持ち、
日々獲物を追い詰めます。
しかし、手先が不器用なこの狩人は
獲物を仕留める武器を持ち合わせていません。
またある狩人は、その逆で手先の器用さにかけては
誰にも負けず、武器作りに関しては突出していますが、
体が小さく体力もありません。
残念ながら、そのすばらしい武器は
宝の持ち腐れになってしまいます。
彼らは毎日毎日苦労して獲物を追いかけますが、
なかなか思うように成果を上げられません。
そこで、この二人は手を組むことを思いつきます。
つまり、
手先の器用な狩人が作った武器を持ち、
屈強な体を持った狩人が獲物を追いかける。
そうなると、別々に狩に出かけるより成果が上がり、
高い確率で獲物を持ち帰ることができるようになります。
また狩人同士だけでなく、
集落を見ても同じようなことが起こっています。
体力のない者たちが木の実などを採集し、
知恵のある者たちはその知恵を伝える。
こうして、人間は集団の中で『分業』を発展させることで、
種としての強さを獲得し、現在に至っていると考えられています。
ということで、
『仕事=分業』となるのです。
上記のように考えていくと、
仕事をする上で大切なことが二つあることに気づきます。
一つは『集団への貢献』であり、
もう一つは『仕事において強みを発揮している』ということです。
つまり、『集団への貢献をするために強みを発揮すること』が
仕事の本質なのです。
ということは、
何を仕事とするかも重要ですが、
今、行っている仕事の中で強みを発揮して、
集団への貢献を行っていくことも非常に重要なのです。
では、強みを発揮するために、
あるいは集団へ貢献していくために、
具体的にどう考え、何をしなければいけないのでしょうか?
間違っても
「自分に身を削って無理をする」とか
「他者のものを横取りする」などではないでしょう。
ここから先を考える上で、
実は『ワークライフバランス』の考え方が
とっても重要になってくるのです。
さて、今回はここまでにさせていただき、
次回は『3)ワークライフバランスの本質とは?』について
一緒に考えていきたいと思います。
では、今回はこの辺りで失礼します。
次の記事はこちら↓
『ワークライフバランスの本質とは?』生き方改革vol4
※今回の記事中の『仕事=分業』という考え方は
『幸せになる勇気(岸見一郎他著)』を
ヒントに書かせていただいております。
アマゾン紹介ページ:『幸せになる勇気』