伝統構法と在来工法が混在する場合の耐震診断?
熊本地震の被害
熊本地震被害状況を、テレビ等で見ると瓦屋根などの
重い屋根の被害が目立ちます。
熊本城の天守閣の瓦が崩れたり、民家の瓦屋根が落ち、倒壊していたりの映像が
くりかえしながれます。
「古民家」のコラムにも書きましたが、木造建物の建て方には2種類あります。
昔からの建て方の「伝統構法」と「軸組み工法」です。
「伝統構法」はコンクリート製の基礎がなく、石の上に柱を立てる石場建てと
言われる建て方です。
「軸組み工法」はコンクリート製の基礎の上に土台を敷き、柱を立てる現在の建て方です。
「伝統構法」の建物は、地震の揺れを建物に伝わりにくくする、半免震的な要素があります。
建物は揺れて、重い瓦が崩れる事で建物自体の倒壊を防ぎます。
熊本城の天守閣の様子を見ると、その事が良く理解できるとおもいます。
住宅の倒壊
一方で、重い瓦屋根の住宅が倒壊するのはなぜでしょうか?
その理由を考えてみます。
1,「伝統構法」でなく「軸組み工法」で建てられた建てられた建物である
2, 「伝統構法」の住宅であっても、柱や梁などの断面が小さいまた木組の量が少ない。
3,「軸組み工法」の場合、耐力壁が少ないまたバランスが悪い。
4, 土台と柱、梁をつなぐ金物が釘で、金物としては脆弱である。
などなど・・・
他にも理由は考えられますが、大まかには上記が理由に挙げられます。
香川県でも、南海地震の恐れがありますので、木造の構造を良く理解している
専門家に、耐震性能について相談してみては如何でしょうか。
「築40年以上の古民家再生、リフォーム専門店」
有限会社 谷野設計
担当者:谷野 行範(タニノ ユキノリ)
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