伝統構法と在来工法が混在する場合の耐震診断?
耐震診断
こんにちは、谷野設計 谷野です。
今回は最近行なった木造住宅の「耐震診断」について気付いた事を書いてみたいと思います。
昭和53年に建築された 、木造軸組工法の瓦葺き2階建ての住宅です。
一部、増築し、6年程前に若夫婦のご結婚を機に内外装をリフォームした建物です。
耐震診断では、基礎の状況や床下や小屋裏に入り、構造用金物や耐震に必要な
壁の構造(筋違い、火打梁、金物、床の仕様など)を確認して行きます。
合わせて、建物の経年劣化の状況も確認して、国土交通省認定の計算ソフトに
入力します。
計算結果は、阪神大震災以後の耐震基準と比較して
上部構造評点として、示されますが、各階のX方向、Y方向の各評点の最小数値で
示されます。
0.7ポイント以下は、倒壊する危険性が大きい。
1.0〜0.7ポイントは倒壊する危険性がある。
1.5〜1.0ポイントは一応倒壊しない。
1.5ポイント以上は 倒壊しない。
上記の数値で、診断した建物の結果が表されます。
耐震診断、耐震補強工事共に、県や市の補助金制度がありますので
補助金制度を利用して行うと、負担も少なくなります。
補助金は、耐震診断の場合、診断費用の90%、上限9万円です。
補助金を使う場合は、手続きの手順が定められてますので、
事前に診断担当者と相談して進める事が必要です。
また、木造の在来工法以外の「伝統構法」と呼ばれる建物は
特別な診断方法となりますので、専門家に相談する必要があります。
「耐震補強工事」のポイントについては、次回に書いてみます。