古民家とは?建築上の定義と伝統構法・在来工法の違い
こんにちは谷野です。
今回は、住宅建築に使う木材についてお話ししたいと思います。
建築に使う木材は、何種類かありますが、使われる部位によって木材の特徴を
生かして使う事が必要です。
例えば、湿気や水分が掛かりやすいところでは、木自体が油分の多い腐り難い木材を使うとか、荷重の掛かる所では、木の密度の高いものを使うなどされています。
また、建築年代によっても、その時代に多用される木材も変わって来ました。
柱に使われる木材の代表的なものは、杉、桧が今は一般的ですね。
他にも接着剤の進化によって、集成材もあります。
過去には、栂材や米栂が柱に多用された時期もありますが、今は栂材が少ないため逆に高価になっているようです。
柱の中でも、桧や欅(ケヤキ)は、切り倒してから木材強度が100年も上昇し、木の成長年数を経て徐々に強度が低下してゆくそうです。
欅(ケヤキ)は高価であり、柱として使われるのは、寺院とか鐘楼などの建造物が多く民家では稀だと思います。
桧(ヒノキ)は、今でも住宅に使われますが、杉材よりかは高価です。
和室などの柱を見せて、年が経つと柱の中から脂分がしみ出て、光沢を持つようになります。
杉の柱柱は黒ずんで来ますが、ヒノキの柱は淡いあめ色の光沢が出てきます。
杉の柱は、植林の影響もあり柱として安価に手に入ります。
杉材は昔から木材として、柱や板材など又家具にも使われ、馴染みのある材料ですね。
加工もし易く、温かみのある材料です。
土台は、床下の湿度や白蟻の被害防止を考えて、水に強い又白蟻が嫌う木材を使用します。
例えば、桧や欅、栗などで、硬い木材で白蟻の嫌いな香りを持つ材料を使います。
今はその他に、防蟻剤(薬剤の注入)を浸透させた、防蟻処理材を使うハウスメーカーもあります。
私的には、シックハウス症候群のような危険性のある薬剤による処理は疑問ですが…。
次回は、木材を通しての住宅の耐用年数を考えてみます。
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