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コラム

新居建築前に知っておくべきご近所トラブルと防止策

2015年8月13日

テーマ:施工・メンテナンス・アフターサービス

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 土地購入 税金土地購入 ポイント

主なトラブル事例(境界線問題・騒音・粉塵など)

もっとも深刻なのは境界線問題ではないでしょうか。
越境して建てることはないとしても、近隣の日照を遮ったりプライバシーの侵害につながるような設計は境界に配慮していないと判断されそうです。

設計の希望を伝えるとき、どうしても家の中だけを考えてしまいがちです。そこでの生活を想像して動線考えてワクワクします。しかし、暮らしは家の中だけではないということを考えてみましょう。

キッチンの窓を開けたら、お隣のリビングが見えてしまったら。
2階の部屋から、お隣のお風呂が見えそうだったら。

近隣との距離感をどのように保つべきか、プロの意見を聞いてみるのがおすすめです。窓の位置を避けることでお互いに、気持ち良く過ごせる工夫があるはずです。
境界に関わるトラブルは、根深く残るので十分に配慮しましょう。

土地購入時点で、建築する前に

デリケートな問題には、プロが仲介することでスムーズに解決できる場合があります。
建築期間の騒音や粉塵についても、配慮が必要です。建築前に挨拶を忘れないこと、建築中も様子を定期的に確認に行くのが良いと思います。
建ててから、暮し始めてからは長いお付き合いが始まりますので、ご近所への心配りはつねに頭においておくのが大切です。

トラブルを招かない事前対策とは?

建築中の近隣サポートも住宅会社選びのポイントです。

想定もしないようなトラブル発生したという場合、しかし、それも原因があるはずです。地域慣習の違いで、納得できないトラブルに発展する場合もあります。

施主自身が原因を作らないように努めることは当然ですが、住宅会社の意見を聞くことも大切だと思います。何棟も建ててきた経験から、さまざまな教訓があったはずです。「まさか」と思うようなことが起きた場合に対処できるように、住宅会社選びにも意識を払いましょう。

しかし、残念ながらトラブルになってしまったという時は、住宅会社に間に立ってもらいましょう。

当事者間では感情的になってしまいがちですが、そこも経験からのアドバイスが功を奏します。
そこに暮らす前からトラブルがあっては、憂鬱なままで引っ越ししなければいけません。楽しい生活を夢見て購入した住まいに、希望が持てなくなります。
工事完了以降の暮らしも念頭に置いてサポートしてくれる住宅会社なのか?担当者なのか?
打ち合わせと相談を重ね、納得できる選択をしましょう。

この記事を書いたプロ

谷野行範

古民家と古い木造住宅の改修・リフォームの専門プロ

谷野行範(有限会社 谷野設計)

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