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コラム

家を建てるときから始まる、気持ちの良いご近所付き合い

2015年8月12日

テーマ:施工・メンテナンス・アフターサービス

コラムカテゴリ:住宅・建物

建てたあとの生活に大きく影響する近隣住民との関係性について

何年、何十年と住むことになるのですから、近隣の方々との関係性は良好に越したことはありません。また、住む地域の暮らしの様々な情報を知る上でも、近隣の方々とのお付き合いは大切ですね。

・生活に関すること(ゴミの収集:通常収集や分別収集、年末年始などの特別収集)
・育児・保育・学校などに関すること、地区・地域独特の慣習などに関すること、災害時の避難などに関すること。

さまざまな情報が町内会単位で流布され、また要望の吸い上げにも役立っています。

また、町内会独特の行事やお祭りなどがあります。そこで生活するうえで必要な情報が、町内会(近隣)を経由して入ってきます。

どのように付き合っていくかはそれぞれの判断ですが、以前からの状況を知ることは大切です。そこに以前から住む人にとってみれば、どういう人が住むのかとても興味深く、また不安な点でもあります。
新しく住まう人、以前から住んでいる人、両者にとって暮らしやすい環境を考えることが大切だと考えます。

家を建てるときに配慮すべき近隣住民への対応について

近隣、特に隣接する住宅があれば設計段階から配慮が必要です。距離感はどうかということ。
設計段階で注意するポイントは、
・お互いの部屋・お風呂やキッチンなどが丸見えの間取りになっていないか?
・排気口の出口の向き
・排水の経路(排水が隣家に流れて、というご近所トラブルは全国的に多いようです)
・日当たり(隣家の日当たりを妨げないか?)

設計のプランニングでは、現地・周辺環境をどれだけ知り、考慮し、反映しているかも重要です。設計担当者が現地を直に見て設計しているかは、大切なポイントです。

ご近所へのご挨拶は住んでからの生活に大きく関わる

そして、建築中で気にしたいのは騒音です。工期は数カ月続きます。この期間中、近隣の方々に騒音や振動でストレスを与えることになります。

工事に入る前に、近隣住民、さらに町内会会長へ事情説明をかねたご挨拶は肝心です。

住んだ後のご近所トラブルは、建築中から周辺に与えていたストレスや不信感によるところが多いもの。
私どもは、近隣への挨拶周りの仕方が分からないといった不安を持っているお施主様との近隣挨拶の他、工事中のご近隣へのお伺い挨拶などを行っています。
トラブルを未然に防ぐため、又新しい生活のスタートがスムーズに進むようサポートさせて頂くことも、大切なことだと考えています。

この記事を書いたプロ

谷野行範

古民家と古い木造住宅の改修・リフォームの専門プロ

谷野行範(有限会社 谷野設計)

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