花粉シーズンがつらい!室内に花粉が入る原因と新築対策
住宅の高断熱・高気密化に伴う換気の重要性について
ホテルやオフィスビルなどで体験済みだと思いますが、窓ガラスや扉を施錠すると、屋外の音から遮断されたような気分になりませんか?
防犯上、騒音問題などから必要な事だとは理解できますが、それは屋外との関係を絶ってしまうことでもある訳です。そのような状況は一般住宅でも始まっています。大気の揺れが波長となって、音は伝わります。音が遮断される、聞こえなくなるということは「大気」をも遮断することにつながるのではないでしょうか。それは密閉に近いということです。乾燥したホテルの部屋で寝苦しかったことや、静電気バチバチのドアノブで不快な思いをしたことがあるでしょう。音もれなし、防犯も完璧、しかし住環境はとても危険ということになりかねません。
換気で湿度や温度を調整
そこで換気が重要になってきます。「換気」は大気の入れ替えだけで十分かといえば、乾燥した環境、静電気の恐怖からわかるように、湿気や温度などを調整することでもあるのです。車の室内環境で考えてみましょう。車内と車外の温度が違うと、さまざまな不都合が発生します。それを解消するためにエアコンを使い、外気の導入や内気循環やファンの強さで調整します。調整がうまくいかないと車内はなかなか暖まらず(または冷えず)、ウインドは曇り始めます。そして曇ったウインドも適切な調整をすれば、瞬時に消えていきます。
わかりやすく「換気」としていますが、重要性を思うならば「循環気」という言葉が
適当なのかも知れません。
冷暖房費をあまりかけずに適温を保ち快適に過ごすための換気について
前述のとおり、例えば車内環境を快適に保つには、エアコンの調整がポイントになります。そしてエアコンをつけっぱなしの夏場、車の燃費はガクンと落ちますよね。住環境に置き換えれば、エアコンを回しっぱなしでは費用がかさむことにつながります。つまり、エアコン以外の熱源があれば、低コストでありながら快適な環境を確保できるのではないかと考えました。
そして、それは、地熱利用ということに行き着きました。井戸水は夏冷たく、冬は暖かく感じます。地熱という熱源が快適なゆりかごのように地下水脈を守ってくれるからです。自然エネルギーを利用した住宅は、エコロジーにもつながります。