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川田哲

顧客の思いを尊重して大切な家を延命する塗装のプロ

川田哲(かわださとし) / 職人

有限会社川田建装

コラム

外壁のひび割れ原因と塗り替え時期

2015年6月20日

テーマ:香川県内で塗装をする際の塗替え時期

コラムカテゴリ:住宅・建物

ひび割れの症状と原因について

外壁には、経年変化による劣化などでひび割れが発生することがあります。

外壁のひび割れには、ヘアクラック、乾燥クラック、構造クラック、縁切れによるクラックがあります。

ヘアクラックは、塗膜にできるクラックです。
ヘアクラックが発生する原因は、経年による塗膜の劣化、不適切な塗装作業などがあります。
乾燥クラックは主に乾燥過程のモルタルなどが、水分の蒸発などによって収縮して発生します。
乾燥クラックの発生は、完全乾燥収縮前のモルタルに塗装したことが原因です。

構造クラックは、住宅やマンションの構造的な欠陥によって、揺れたり、歪んだりすることが原因で発生します。

縁切れによるクラックは、モルタルなどの塗装で、途中で塗装を止めたり、部分的に塗装をやり直したりすることが原因で発生します。

補修工事の流れについて

ヘアクラックの補修工事では、弾力がある下塗材(弾性フィラーなど)をクラックの中に刷り込み補修します。

乾燥クラックの補修工事では、乾燥クラックにエポキシ系充填材の注入した後に微弾性フィラーを下塗りします。

構造クラックの補修工事は、0.3~0.7mm未満の構造クラックの場合は、シーリング材で埋め、0.7mm以上の構造クラックの場合は、クラックをV字にカットして、プライマーを塗布した後にシーリング剤で埋めます。

縁切れによるクラックの補修工事は、モルタルの場合、幅が0.3mm以上の縁切れによるクラックはシーリング材を充填します。

コンクリートの場合、0.3mm以上の縁切れによるクラックは、クラックをVカットした後に、樹脂モルタルまたはシーリング材を充填します。

下地調整の重要性と塗装のポイントについて

下塗りを行う前に、外壁のヒビ割れや損傷箇所を補修する下地調整は重要で、下地調整をしっかり行うことで塗装のひび割れを防止できます。
また、美しい外壁に仕上がり、雨水の侵入を防止することもできます。

通常の塗膜の10倍の厚さがある弾性塗料は、ゴムのように伸びて外壁のひび割れに対応します。
弾性塗料を外壁のひび割れに使うと下地が割れても、カバーしてひび割れが外観にでません。

20度で120%以上の伸び率がある弾性塗料の他に、0度で50~90%程度の伸び率がある微弾性塗料があります。
弾性塗料は2液型と呼ばれ、硬化剤を混ぜて使用し、混ぜてしまうと6~8時間以内に使いきらなければいけません。

ひび割れがよく起こるモルタル外壁には、ひび割れをカバーできる弾性塗料が向いており、良く使われています。

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