マイベストプロ岩手
吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(よしだよういち) / 心身発達の心理士

一般社団法人JSTC

吉田洋一プロのご紹介

楽しい、心地よい身体運動を通じて、子どもの心身の発達を促す(2/3)

吉田洋一 よしだよういち

スポーツの勝利至上主義に疑問、自律性を育む指導に転換

 吉田さんのレッスンの特徴は、ラケットの持ち方やフォームなど型にはめず、また勝敗を意識させないところ。

 「日々、厳しいトレーニングを積んでいる選手やコーチが、『勝ちたい』を願うのは当然です。私もテニスプレーヤーだったので、その気持ちは痛いほど分かります」。以前は県内小学生の監督を務め、教え子を全国大会へと導いたこともあります。

 「対戦相手は同じ小学生なのに、ベンチコーチがついていませんでした。何をどうすべきかすべて自分で考え、実践に移していたんです。休憩時間には他県の選手とおしゃべりしていて、大舞台なのに『とても落ち着いていているな』と感心しましたね」。主体性にあふれ、縦横無尽にコートを駆け回る姿がとても新鮮だったと言います。

 「相手の子は勝ち負けよりも、自分の考えでプレーしているのに、私は『ああだ、こうだ』と、指示しているだけなのではないか。子どもには誰しも潜在的な能力があるのに、『勝ち負け』や『できる、できない』で判断すると、十分に本領が発揮できなくなる。勝敗ではなく、まず本人の意思で行動できることが必要ではないかと思ったんです」と吉田さん。

 ティーチング(教えること)ではなく、主体性を助長するコーチングが重要。子どもたちが自身でプレーする喜びを知れば積極性が生まれ、自ら判断して行動するようになると、気づいたそうです。

Share

© My Best Pro