子育てとは、脳を育てること2
子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
運動で留意していただきたいのは、子どもという個を中心にまたたいせつにする運動だけが「脳の可塑性」を促進させます。団体やチーム運動には効果はありません。
その子なりにできる運動が「心地よい刺激と楽しい運動」なのです。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。
幼児(4歳以上)からは「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて最新の脳科学の研究成果を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
47回目の「心地よい刺激と楽しい運動」を解説します。
そして「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が「脳をつくる」を解説します。
また、この脳をつくることが「子育て」になります。
どれもこれも、その子のみの子育てにつながります。
またその子の特性を理解しながら、子育てにつなげていくのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
子育てにとても重要なことを述べました。
「運動脳」の解説39
脳のメッセンジャー役
今回は、脳のメッセンジャー役の物質たちです。この物質たちも「楽しい、心地よい運動」が重要に関わってきます。
脳は、さまざまなタイプの無数の細胞からできています。それらが数百種の化学物質を介して、互いにコミュニケーションを取りながら、私たちの思考や行動を一つひとつ決めています。一つのニューロンは、他の10万個ほどのニューロンから情報を受け取り、それを総合して自身の信号を送り出しています。
ニューロンの枝と枝の結合部位はシナプスと呼ばれ、最も重要な場所です。結合部位といっても、シナプスは接触しているわけではありません。実際には、電気信号がニューロンの軸索を通って分岐した枝の先のシナプスまで行くと、神経伝達物質がそれを化学信号に変えて、次のニューロンに伝えます。
信号を受け取る側のニューロンの枝は樹状突起と呼ばれ、そこで神経伝達物質は受容体に受けとめられ、それによって細胞膜のイオンチャンネルが開かれ、信号は電気信号の形に戻ります。受け取る側のニューロンで電荷が一定の閾値を超えると、そのニューロンは自らの軸索に沿って信号を送り、次のニューロンとの間でこのプロセスを繰り返します。
脳内の信号送信の約80パーセントを担うのは、二種類の神経伝達物質のグルタミン酸とガンマアミノ酸(GABA)で、これらは互いにバランスをとりあっています。グルタミン酸はニューロンの活動を活発にして信号の連鎖的反応を始動させます。一方、GABAはその活動を抑える働きをします。グルタミン酸が、それまで結合したことがないニューロンの間に信号を送ると、結合が促されます。信号の往来が頻繁になればなるほど、ニューロン同士の連絡し合う力は強くなり、結合が増えます。共に発火するニューロンは、共につながります。グルタミン酸は、学習するうえで重要な要素です。
一方、脳の信号操作とすべての活動を調整している一群の神経伝達物質があります。それが、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンです。これらを作り出すニューロンは、脳におよそ1000億個あるニューロンの1パーセントにすぎないが、影響は大きいのです。ニューロンに命じてもっとグルタミン酸を作らせたり、ニューロンがより効果的に情報伝達できるようにしたり、受容体の感度を変えたりします。また、余計な信号がシナプスに伝わらないようにして脳内の「雑音」を小さくしたり、逆に他の信号を増幅したりもします。グルタミン酸やGABAのように信号を送ることもできますが、その第一の役割は、情報の流れを調節して、神経化学物質全体のバランスを調整することにあります。
この神経伝達物質の量を増やすためには、自発的な運動が効果的です。つまり、自分にとって「楽しい、心地よい運動」です。この運動の効果は、大抵運動を終えたときに感じられ、その状態は、1時間から数時間にわたり続くとみられています。定期的にこの運動をすれば、分泌される量も徐々に増えていきます。そして、効果も運動後の数時間にとどまらず、丸1日続くようになります。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



