子育てには「心地よい刺激と楽しい運動」を45
子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
運動で留意していただきたいのは、子どもという個を中心にまたたいせつにする運動だけが「脳の可塑性」を促進させます。団体やチーム運動には効果はありません。
その子なりにできる運動が「心地よい刺激と楽しい運動」なのです。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。
幼児(4歳以上)からは「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて最新の脳科学の研究成果を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
37回目の「心地よい刺激と楽しい運動」を解説します。
そして「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が「脳をつくる」を解説します。
また、この脳をつくることが「子育て」になります。
どれもこれも、その子のみの子育てにつながります。
またその子の特性を理解しながら、子育てにつなげていくのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
子育てにとても重要なことを述べました。
「運動脳」の解説29
「生きる力」は、共同体感覚
前回、子どもに有用な道を経験させることが、優越性の追求であることを説明しました。この優越性の追求は、人間の本性であり、子どもたちの劣等感、弱さ、自信のなさなどから自分自身を解放することやより高いレベルに到達することそして平等感を得ることです。
但し、この優越性の追求を間違ってはいけない。前回の「Jr-Open」というテニスの競技スポーツであれば、勝たなければならないとか全勝しなければならないとか顧問やコーチの言う通りにしなければならないとか他の子どもよりも秀でたい、いつも一番になろうと緊張状態をつくり出しています。勝たなければならい、大人の教えたとおりにしなければならない。大人の言うことを聞かなければならない、型の動作をしなければならない。この行動を脳からみると全てが「ストレス反応」です。ストレスが身体や脳に与える悪影響は多大です。ここでは詳細は省きますが、「勝つ」とか「教えたとおり」って何でしょうか?脳に良いものでしょうか?
人生のつながりの有用な道は優越性の追求であることを前述や前回説明しました。では、優越性の追求を有用なものにするためにはどうしたらいいのでしょうか。アルフレッド・アドラーは、著書「子どもの教育」星雲社において次のように述べています。
優越性の追求を有用なものとそうでないものに区別する根拠は何か。共同体感覚というのが答えである。(p51)
これらの根本的な課題の相互連関は、社会生活を営む時に、これら三つの課題(対人関係・個人がどのようにして自分の生命を使おうとするのか、言い換えれば、労働の全般な分業においてどの役割を引き受けたいか・人類が二つの性に分けられているという事実)が社会的な、あるいは共同体の場においてのみ、言い換えれば、共同体感覚に基づいてのみ解決できるので非常に強いものになる。(p20)
多くの子どもと大人に、他の人と結びつき、仕事を家の人と協力して成し遂げ、社会的観点から自分を一般的に有用なものにしようとする傾向がみられる。このような表れは、共同体感覚という概念でもっともよく表現することができる。(p92)
個人的な優越性の追求と共同体感覚は、人間の本性の中の同じ根拠に基づいているのである。いずれも認められたいという本源的な要求の表現するものである。(p92)
「共同体感覚」とは、家庭、地域、職場などの共同体の中で人とつながっているという感覚のことです。 そして、人はこの感覚を感じられる時に、幸福を感じるとされています。この共同体感覚は、分解すると自己受容、他者信頼、他者貢献、帰属感の4つで構成されます。
当然ながら、脳では「シナプスの可塑性」が起きています。
「共同体感覚」は身近な他者から始まりますが、やがて個人が帰属(所属)する集団から、境界を超え自分とは一見関係のない他者・他集団へと広がっていきます。
この「共同体感覚」が「Jr-Open」なのです。前に説明しましたが、独りでは困難であっても、仲間と一緒なら向き合って解決できるのです。勇気を出して向き合う姿勢は、共感を呼び起こし、他者とのつながりを構築します。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



