子育てには「心地よい刺激と楽しい運動」を68
子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
運動で留意していただきたいのは、子どもという個を中心にまたたいせつにする運動だけが「脳の可塑性」を促進させます。団体やチーム運動には効果はありません。
その子なりにできる運動が「心地よい刺激と楽しい運動」なのです。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。
幼児(4歳以上)からは「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて最新の脳科学の研究成果を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
31回目の「心地よい刺激と楽しい運動」を解説します。
そして「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が「脳をつくる」を解説します。
また、この脳をつくることが「子育て」になります。
どれもこれも、その子のみの子育てにつながります。
またその子の特性を理解しながら、子育てにつなげていくのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
子育てにとても重要なことを述べました。
「運動脳」の解説23
シナプスを増やす
子どもの心身の発達や神経発達症(発達障害)のケアには「活発に、身体を動かすこと」が必要であることを説明しました。
このケアは何なのかということですが、これが脳のシナプスの可塑性を意味しています。「身体を活発に動かすほどに脳を変えられる」つまり、神経回路に変化を与えられるのです。神経回路に変化を与えるとは、新しい脳のネットワークが形成されるということです。
もう一度復習しましょう。「身体を活発に」とは、自ら、自主的に、自分の意思で、自己決定でなど他の人が指示、命令、指導など関与しないことを意味します。
このケア後に子どもたちの脳では次のような現象が起きているのです。
脳が情報を取り込むように命じられると、自然に神経細胞(ニューロン)間の活動が起きます。その活動が繰り返されるほど、神経細胞(ニューロン)同士はより強く連絡し合い、信号は伝達しやすくなり、神経細胞(ニューロン)間の結びつきができていきます。つまり、学習を繰り返すことでシナプスそのものが大きくなり、結合がより強くなります。また、シナプスの近くの貯蔵庫に神経伝達物質が生成され蓄えられます。神経細胞(ニューロン)は木に似ていて、その樹状の枝に葉の代わりにシナプスがついています。やがて新しい枝が出てシナプスが増え、結合はさらに強くなるのです。これがシナプスの可塑性なのです。
神経細胞(ニューロン)同士が出会っても、必ずシナプスを作れるわけではありません。神経細胞(ニューロン)の軸索や樹状突起が伸びたとき、ターゲットになる神経細胞(ニューロン)が出す神経栄養因子ニューロトロフィン(BDNFなどタンパク質の一種)がなければシナプスは形成されないのです。この神経栄養因子を神経伝達物質といいます。
この神経伝達物質の生成に、子どもにとっての「活発に、身体を動かすこと」つまり「楽しい、心地よい運動」が積極的に関わっているのです。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



