子育てには「心地よい刺激と楽しい運動」を106
前回までのコラムタイトルは、子育てとは、「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加えること、を解説しました。
この子育ては何を意味しているかですが、それは子どもの「脳の可塑性」を促進させることができるからです。
この子育て論をもっと積極的に子育てにアプローチしてみましょう。
皆さんでしたら、どのような「心地よい刺激と楽しい運動」という子育てをしてくださるのでしょうか。
今回からのコラムは、以前に紹介した子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。幼児(4歳以上)以上は「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて脳科学を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が、脳をつくるは、別にしてコラム掲載しています。
また、脳をつくることが「子育て」ですと、別にしてコラム掲載しています。
どれもこれも、子育てにつながり、またその子の特性を理解しながら、社会へとつなげていけるのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
もう一つ大事なのは、勝ち負けだけの「運動脳」を使うのではなく、「自分の伸びしろ値」を上げる「運動脳」を使うことです。
子育てにとても重要なことを述べました。
子育ての支援をもう一度掲載します。
次の「子育て」を読んで、皆様方であれば、どのような「心地よい刺激」や「楽しい運動」を子どもへ提供していただけるのでしょうか? 正解は1つではありません。皆さんでしたら、わが子にどのようにアプローチしてくれるのでしょうか?
「心地よい刺激」は、養育者が積極的にかかわることが重要です。
「楽しい運動」は、この子には何が「楽しい運動」なのか見つけてあげることが重要です。
「子育て」解説77
これからの子育て5
本日も、マイケル・ポプキンによるアクティブ・ペアレンティングから、これからの子育てについてご紹介します。
床に散らかしたおもちゃは、どうなるの?
ここであなたは、「勇気、責任感、協力精神、それはとても立派なことだけど、例えば床に散らかしたおもちゃはどうなるの?」と言いたくなるかもしれません。そう思うのはごく自然なことです。誰もが時間という制約がある中で、願いや夢や自分自身の権利としてより良く生きたいという強い願望を持っています。あなたの家のリビングルームが竜巻の後のおもちゃ屋さんのようにならないことは、より良く生活することの一つなのですから、この問いに答えることは、子どもに害を与えないで親の目標を達成することです。
子どもたちに対する長期目標は、「勇気、責任感、協力精神」の資質を育てることです。
これらの目標は達成するのに、長い時間がかかります。しかし毎日の生活の中では、子どもたちにおもちゃの片付け方を教えるというような短期目標が出てきます。私たちは実際に、子どもたちの「勇気、責任感、協力精神」を高めるようなやり方でおもちゃの片付け方を教えようとします。リビングルームを綺麗にするという短期目標をこれらの資質を踏みにじるような方法で達成することは、役に立つ学びのチャンスを奪うだけでなく、子どもたちともっと良い関係を作りたいと願う親の目標を踏みにじるのです。
民主的な家族では、誰が決定権を持つのか
民主的な子育てとは、家族のみんなが決定権を持つということでしょうか?そうではありません。民主主義の本質は、自分がやりたいようにやれる、という意味ではなく、自分の意見を言うことができるという意味なのです。親の役割はリーダーで国会や議会のように決定権を持つわけですが、時には評判の良くない決定を下すこともあるかもしれません。
しかし、「子どもたちはいつでも自分が考え、感じていることを親に知らせる権利があり、親に影響を与えるチャンスを持つべきなのです。」つまり、いつでも言いたいことが言える、ということなのです。
子育ての目的が社会の中で生き抜き、繁栄できるような資質を育てることであれば、民主的な原理を教え始める場所として、家庭はあるのです。(終わり)
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



