子育てには「心地よい刺激と楽しい運動」を113
前回までのコラムタイトルは、子育てとは、「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加えること、を解説しました。
この子育ては何を意味しているかですが、それは子どもの「脳の可塑性」を促進させることができるからです。
この子育て論をもっと積極的に子育てにアプローチしてみましょう。
皆さんでしたら、どのような「心地よい刺激と楽しい運動」という子育てをしてくださるのでしょうか。
今回からのコラムは、以前に紹介した子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。幼児(4歳以上)以上は「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて脳科学を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が、脳をつくるは、別にしてコラム掲載しています。
また、脳をつくることが「子育て」ですと、別にしてコラム掲載しています。
どれもこれも、子育てにつながり、またその子の特性を理解しながら、社会へとつなげていけるのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
もう一つ大事なのは、勝ち負けだけの「運動脳」を使うのではなく、「自分の伸びしろ値」を上げる「運動脳」を使うことです。
子育てにとても重要なことを述べました。
子育ての支援をもう一度掲載します。
次の「子育て」を読んで、皆様方であれば、どのような「心地よい刺激」や「楽しい運動」を子どもへ提供していただけるのでしょうか? 正解は1つではありません。皆さんでしたら、わが子にどのようにアプローチしてくれるのでしょうか?
「心地よい刺激」は、養育者が積極的にかかわることが重要です。
「楽しい運動」は、この子には何が「楽しい運動」なのか見つけてあげることが重要です。
「子育て」解説75
これからの子育て3
本日も、マイケル・ポプキンによるアクティブ・ペアレンティングから、これからの子育てについてご紹介します。
なぜ民主的なスタイルが、今日の世界で最も効果的な子育てになっているか、次に説明します。
<子育ての目的>
第一は「子どもを守ること」
心理学者アルフレッド・アドラーは、「人は過去のいわゆる原因よりも、未来の目標や目的によって動機づけられる」という一つの考え方を示しています。今の教育者や心理学者、あるいは動機付け論者も、成功のカギは自分の目標はっきりと決めることだと言います。そこで、親として成功するためには原因を探るよりも全体的な目的を明確にし、毎日の生活の中でそれを心にとめておく必要があるのです。言うまでもなく、全ての生命の基本的な目的は生き抜くことです。けれども乳幼児は自分だけでは生きていくことができないので、子育ての第一の目的は「子どもを守ること」と言えます。
第二は「繁栄すること」
また、人間は他の動物と違ってただ「生き抜く」だけでなく、もっと多くの可能性を持っています。例えば芸術や音楽、レクリエーション、魂の目覚めさえも創造することができます。私たちは自分の可能性を発展させ実現することができる、つまり繁栄することができるのです。このことから考えると、人間の目的は「生き抜くこと」と「繁栄すること」の二つなのです。
私たちは、いつまでも親として子どもの側にいて、守ってやることはできないでしょうから、子どもが社会の中で生き抜き、自分の可能性を充分発揮できるよう、親も楽しみながら子育てをしていく必要があります。
ですから子育ての目的は、子どもたちを守り、そして、ひとり立ちできるように準備をしてあげることなのです。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



