「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加える30
前回までのコラムタイトルは、子育てとは、「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加えること、を解説しました。
この子育ては何を意味しているかですが、それは子どもの「脳の可塑性」を促進させることができるからです。
この子育て論をもっと積極的に子育てにアプローチしてみましょう。
皆さんでしたら、どのような「心地よい刺激と楽しい運動」という子育てをしてくださるのでしょうか。
今回からのコラムは、以前に紹介した子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。幼児(4歳以上)以上は「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて脳科学を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が、脳をつくるは、別にしてコラム掲載しています。
また、脳をつくることが「子育て」ですと、別にしてコラム掲載しています。
どれもこれも、子育てにつながり、またその子の特性を理解しながら、社会へとつなげていけるのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
もう一つ大事なのは、勝ち負けだけの「運動脳」を使うのではなく、「自分の伸びしろ値」を上げる「運動脳」を使うことです。
子育てにとても重要なことを述べました。
子育ての支援をもう一度掲載します。
次の「子育て」を読んで、皆様方であれば、どのような「心地よい刺激」や「楽しい運動」を子どもへ提供していただけるのでしょうか? 正解は1つではありません。皆さんでしたら、わが子にどのようにアプローチしてくれるのでしょうか?
「心地よい刺激」は、養育者が積極的にかかわることが重要です。
「楽しい運動」は、この子には何が「楽しい運動」なのか見つけてあげることが重要です。
「子育て」解説74
これからの子育て2
本日も、マイケル・ポプキンによるアクティブ・ペアレンティングから、これからの子育てについてご紹介します。
<親がリーダーである>
どのような社会でもそうですが、リーダーが必要です。民主社会のリーダーは尊敬に基づいた公平なやり方をしない限り、リーダーとしての役割は果たせません。家族のリーダーである親も、まったく同じです。
「民主的なやり方で子どもと関わり、自分の子どもであっても尊敬する必要があります。」
私たちの親や祖父母の時代の古い子育てのやり方は、当時はそれでよかったのですが、今ではそのほとんどが通用しなくなっています。
なぜなら私たちは自由な人間であり、自分の人生に影響を与える決断には選択の自由があるのですから、新しい子育てのスタイルの選択は、私たちに委ねられています。新しい子育ての方法つまり民主的な子育ては、伝統的な従来の子育ての要素もいくらか含みながら充分に現代の私たちに役だつものなのです。
親がリーダーであるという民主的なやり方は、「制限の中の自由」という新しいスタイルを生んだのです。「人間として子どもを尊敬する」という新しい親の在り方と重なり、民主的な子育ての大きな特徴となっています。
※1950年代に教育者や親たちは、古い伝統的な子育ての方法はもう効果がなくなってきていると気づき、急進的な調整を試みましたが、残念ながら不成功に終わりました。50年代、60年代の放任的な子育てのスタイルは行き過ぎた独裁的なスタイルへの反動だったのです。子どもたちは自分に甘く、責任感がなく、自己規律ややる気もなくし、指導や訓練がないことに反発するようになりました。独裁的スタイルの厳しい制限と放任的スタイルの制限のなさが、両方とも同じように反抗的な子どもたちを生みだしたのは皮肉のことです。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



