子育てには「心地よい刺激と楽しい運動」を125
前回までのコラムタイトルは、子育てとは、「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加えること、を解説しました。
この子育ては何を意味しているかですが、それは子どもの「脳の可塑性」を促進させることができるからです。
この子育て論をもっと積極的に子育てにアプローチしてみましょう。
皆さんでしたら、どのような「心地よい刺激と楽しい運動」という子育てをしてくださるのでしょうか。
今回からのコラムは、以前に紹介した子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。幼児(4歳以上)以上は「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて脳科学を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が、脳をつくるは、別にしてコラム掲載しています。
また、脳をつくることが「子育て」ですと、別にしてコラム掲載しています。
どれもこれも、子育てにつながり、またその子の特性を理解しながら、社会へとつなげていけるのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
もう一つ大事なのは、勝ち負けだけの「運動脳」を使うのではなく、「自分の伸びしろ値」を上げる「運動脳」を使うことです。
子育てにとても重要なことを述べました。
子育ての支援をもう一度掲載します。
次の「子育て」を読んで、皆様方であれば、どのような「心地よい刺激」や「楽しい運動」を子どもへ提供していただけるのでしょうか? 正解は1つではありません。皆さんでしたら、わが子にどのようにアプローチしてくれるのでしょうか?
「心地よい刺激」は、養育者が積極的にかかわることが重要です。
「楽しい運動」は、この子には何が「楽しい運動」なのか見つけてあげることが重要です。
「子育て」解説54
アタッチメントは、安心の共有
赤ちゃんにとって、周りの世界は未知なものごとばかりです。
わからないことや対処できないことに囲まれて生きています。
幼い子ほど不安になりやすく、よく泣くのはこのためでしょう。
乳児期には、身体感覚的な不快への反応からの啼泣でしたが、幼児期になるにつれて情動的な不安や混乱への反応として泣くことが多くなります。
このような状態でも、赤ちゃんの探索活動は重ねられ、どんどん既知のものが増えていきます。
これは、混沌に包まれていた世界が、次第に馴染んで入りもの「既知」と馴染んでいないもの「未知」とに分かれて、「未知」が明確に意識されるようになります。その結果、未知のものへの不安や警戒がはっきり現れてきます。
例として、平均およそ生後8か月前後に現れる「人見知り」です。
見慣れない対象に直面したとき、とりわけその対象が接近的に現れてくる「ひと」の場合に乳児が示す強い情動的な不安と警戒を、人見知りと呼んでいます。
このとき、まだ自分で身の安全を守れない幼児は、既に馴染んでいる対象の親にくっつくことで安心感を得ようとします。
知らない人に出会った幼児が母親にしがみつくことや母親の胸に顔をうずめるなど、「アタッチメント」を繰り返し、身の安全を確保し、親と安心の共有を図ります。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



