「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加える38
前回までのコラムタイトルは、子育てとは、「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加えること、を解説しました。
この子育ては何を意味しているかですが、それは子どもの「脳の可塑性」を促進させることができるからです。
この子育て論をもっと積極的に子育てにアプローチしてみましょう。
皆さんでしたら、どのような「心地よい刺激と楽しい運動」という子育てをしてくださるのでしょうか。
今回からのコラムは、以前に紹介した子どもの心身の発達に「心地よい刺激と楽しい運動」をどう加えていただけるかという視点で子育てを考えてみましょう。
その答えは一つではなく、皆様方なりにあります。
子育てに迷ったときは、その子育てが「心地よい刺激と楽しい運動」に適応しているかどうか考えてみましょう。
また、「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
わが子が発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、わが子を理解し、「心地よい刺激と楽しい運動」を加えてあげることが重要なのです。
この子育ては、胎児から始まります。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。幼児(4歳以上)以上は「楽しい運動」です。4歳以上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて脳科学を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が、脳をつくるは、別にしてコラム掲載しています。
また、脳をつくることが「子育て」ですと、別にしてコラム掲載しています。
どれもこれも、子育てにつながり、またその子の特性を理解しながら、社会へとつなげていけるのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
もう一つ大事なのは、勝ち負けだけの「運動脳」を使うのではなく、「自分の伸びしろ値」を上げる「運動脳」を使うことです。
子育てにとても重要なことを述べました。
子育ての支援をもう一度掲載します。
次の「子育て」を読んで、皆様方であれば、どのような「心地よい刺激」や「楽しい運動」を子どもへ提供していただけるのでしょうか? 正解は1つではありません。皆さんでしたら、わが子にどのようにアプローチしてくれるのでしょうか?
「心地よい刺激」は、養育者が積極的にかかわることが重要です。
「楽しい運動」は、この子には何が「楽しい運動」なのか見つけてあげることが重要です。
「子育て」解説44
二語文の段階(言語獲得のプロセス)
「二語文」とは、単語を二つ以上並べて言い換えることではなく、表現が「単語」の水準から「文」の水準にステップアップしたものをいいます。
複数の単語を関連づけて一つの表現としたものが「文」です。ものごととものごとのつながりをとらえ、事物そのものだけではなく、事物の状態や性質や動きにも呼び名があることを理解し、それによってものごととその在り方とのつながりを認識し、それを一つに表現できるようになった段階です。
「ワンワン アンヨ」「パパ カイシャ」「クック ナイナイ」「ワンワン オーキイ」など品詞でいえば、動詞や形容詞がでてきます。これらは外界の対象の在り方をとらえた表現ですが、主観的な自分自身の在り方の認識とその表現がでてきます。例えば、「ポンポン イタイ」「ワンワン コワイ」「マンマ ホチイ」などです。
ものごととその在り方との関係をつなぐ品詞は、日本語では助詞です。しかし二語文では、すぐには助詞はでてきません。助詞が言語表現において存分に使いこなせるのはもっと先になります。「は」と「が」の使い分けを考えてもわかるとおり助詞は複雑微妙で、ものごとの関係を的確にとらえ分けるにはより高い認識力が求められます。
でも、最初は助詞表現はでてこなくても、本当は「ワンワン(ノ)アンヨ」「パパ(ハ)カイシャ」「ポンポン(ガ)イタイ」と表現としてはあらわれていなくても、助詞的な関係の認識が芽生えはじめてきているのです。
とても大事な、たいせつな「あなた自身のわが子への子育て」が始まっています。
次回に続きます。



