子育てには「心地よい刺激と楽しい運動」を140
子育てとは、「その子の内側の体験の世界」に「楽しく心地よい刺激と運動」を加えることです。
この子育て論を訪問の皆様方へ周知したく、コラムへ掲載しております。
「その子の内側の体験の世界」の子どもさんには、いろいろな特性があります。
発達障害であるかどうかということではなく、また、それが何だかんだではなく、その子を理解してあげることが重要なのです。
そのかかわりは胎児から始まります。
前回のコラムをもう一度掲載します。
「その子の内側の体験の世界」のキーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」でした。
その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
その子の特性つまり「その子の内側の体験の世界」を理解し、その子が社会に積極的にかかわることが子育てですと解説しました。
では、それはどういうことなのかを皆様方が知りたがっていることなのでしょう。
それは、その子に「楽しく心地よい刺激と運動」を与えることなのです。
胎児や乳児、幼児(3歳児まで)は「心地よい刺激」です。幼児(4歳以上)以上は「楽しい運動」です。4最上の幼児には「心地良い刺激」は並行して内在します。
これが、私の研究における、育児方法であり、「子どもの心身の発達」及び「子どもの心身の伸びしろ値の向上」です。
この取り組みは、すべて脳科学を基にするものです。
また、テニス指導においても同様です。よって、テニス指導においては、他のスポーツ指導者とはすべて異なるものです。
また、この画期的な指導法は「脳を育てること」につながるものです。
「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が、脳をつくるは、別にしてコラム掲載しています。
また、脳をつくることが「子育て」ですと、別にしてコラム掲載しています。
どれもこれも、子育てにつながり、またその子の特性を理解しながら、社会へとつなげていけるのです。
「脳を育てること」が「子育て」ですので、皆様ももう一度、最新の脳科学における「運動と脳」の新常識をご理解ください。
前に解説していることを再度述べるかもしれませんが、子育ての皆様が「子どもの脳のことを理解しながら、「子育て」をこれからもお願いいたします。
ご注意申し上げますが、脳というと大人の皆様方は「知識脳」つまり「暗記脳」と早合点しますが、「知識脳」ではありません。
お分かりにならないとは思うますが、子育てに積極的に使うのは「運動脳」です。
もう一つ大事なのは、勝ち負けだけの「運動脳」を使うのではなく、「自分の伸びしろ値」を上げる「運動脳」を使うことです。
子育てにとても重要なことを述べました。
皆様方であれば、どのような「心地よい刺激」や「楽しい運動」を子どもへ提供していただけるのでしょうか?
「心地よい刺激」は、養育者が積極的にかかわることが重要です。
「楽しい運動」は、この子には何が「楽しい運動」なのか見つけてあげることが重要です。
前回は「脳を育てる」を再掲し、皆様方へ「子育て」のご理解を促しました。
今回のコラムは「楽しく、身体を動かす」です。
これも、「子育て」にとてもたいせつなものです。
「運動脳」の解説12
活発に、身体を動かす2
また、スポーツ生理学者のクレイグ・ブルーダー氏は、学校の体育の授業において「生徒が上手くこなせて満足できるのも見つけ、無理なく楽しめる運動をさせることです。」「例えば、バスケットボールをしなさいというように、選択の余地を与えず、まるで強制的に押し付けていては、生徒はそれを続けるはずはありません。」「生徒たちは身体の働きを学ぶとともに、健康な生活習慣を身につけ、その楽しさを学んでいる。」「体育教師たちは幅広い選択肢を用意して、どの生徒もそれぞれ楽しめるものを見つけられるようにしている。」「子どもたちがテレビの前に座ることでなく、身体を動かすことに夢中になるように仕向けている。」(「脳を鍛えるには運動しかない」ジョンJ.レイティ著 NHK出版 p36)
そして、カナダのマギル大学の心理学者ドナルド・ヘップ氏の著書「行動の機構―神経心理学理論」を発表し、ラットを使った研究で「使用がもたらす可塑性」という、学習によって刺激を受けたラットの脳のシナプスは、自らを配列し直すと説いた。ヘップの「使用がもたらす可塑性」を実証するため、バークレーの心理学者のグループは、脳にとって運動は新しい経験になるということ、つまり、感覚刺激と社会的刺激の多い環境で暮らすと、脳の構造と機能が変わることを発見した。つまり、ラットの好きな環境(環境富化)に置かれたラットたちは、学習作業をうまくこなしただけでなく、脳が重くなっていました。など、科学的な裏付けがたくさん発表されています。(「脳を鍛えるには運動しかない」ジョンJ.レイティ著 NHK出版 p58)
保護者の皆さまは、わが子にとって「楽しい、心地よい身体運動」は何でしょうか。これまで、なかったでしょうか。
もう一度、わが子が「活発に、身体を動かす」ことを考えてみましょう。そして、実践しましょう。
次回に続きます。



