子育てとは、脳を育てること2
子育ての皆様へ。
明けましておめでとうございます。
今までと全く着眼点が違う「子育て」論です。
今日は、その4回目です。
この寄稿文「子育てとは、脳を育てること」と「「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が脳をつくる」は、「子育てとは」の共通テーマとなっています。
これらの寄稿は、随時行っています。
また、従前からのコラム掲載はこの「子育て」のために寄稿しております。
この「子育てとは、脳を育てること」と「「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が脳をつくる」をご理解いただき、また従前のコラム掲載を再度ご覧いただきながら、子育ての一助にしていただけたら幸いです。
子育てとは脳を育てること。
つまり、脳を育てることが子育てなのです。
脳を育てるといっても、知識を詰め込ませるような子育て論ではありませんので、誤解しないようにしてください。
では、子育てとしての「脳を育てる」とは具体的にはどういうことなのでしょうか。
それは、脳内の「神経細胞をつなげること」なのです。
生まれたての乳児の未発達な脳と大人の脳とは何が違うのでしょうか。
それは「神経細胞(ニューロン)」なのです。
人間の脳の全体には、1000億の無数の神経細胞(ニューロン)があります。
その数自体は乳児も大人も同じです。神経細胞(ニューロン)は産まれる前から脳の中に備わっています。が、しかし神経細胞(ニューロン)同士の「つながり」には大きな差があるのです。
神経細胞(ニューロン)の中心には「星形」のような形の核があり、それぞれ尖った部分から樹状突起「ひげ根」のようなものが生えています。このひげ根・樹状突起を「神経突起」といいます。
樹状突起・ひげ根が互いに絡まり、神経細胞(ニューロン)同士がつながっていくこと、これが「脳の発達」といいます。
樹状突起・ひげ根が互いに絡まり、神経細胞(ニューロン)同士がつながっていくことを「脳の発達」といいます。
生まれたての赤ちゃんの脳では、神経細胞(ニューロン)のつながりはごくわずかなのです。が、時間が経つにつれてひげ根同士が絡まり、やがて満ちとした連なる網目模様となっていきます。
脳全体の中にある1000億個の神経細胞(ニューロン)がすべてつながりあえばいいのですが、成人した大人の脳でも、大体半分くらいしかつながっていないのです。
つまり、更なる変化を予測させる可能性があります。この変化が可能な性質を「脳の可塑性」といいます。
人間の脳は、亡くなるまでに新たなつながりができることがわかってきました。
といっても、最も可塑性が高いのは、生まれてから5年間の乳幼児期といわれています。
子育てにおいては、この時期が一番の「育む力」の入れる時なのです。神経細胞(ニューロン)をどんどんつなげていく時期なのです。
前述しましたが、5歳までに「生命の維持に欠かせないもの」の発達とつながっているのです。
次回に続きます。