学校での精神発達③
神戸市は、再来年度から公立中学校の部活動を終了し、地域のスポーツ団体などによるクラブ活動に移行することを決めました。平日も含めた全面移行の試みは、政令市では全国で初めてです。
神戸市教育委員会によりますと、市内全ての公立中学校で、2026年8月までに学校単位での部活動をすべて終了するということです。
終了後は、地域のスポーツ団体などが運営主体となり、学校施設などを利用するクラブ活動団体を組織して、生徒が市内のクラブ活動を自由に選べるようにするということです。
部活動の外部委託は、少子化で学校単位での活動が難しくなっていることや、教員の長時間労働の問題を背景に、土日を中心に各地で行われていますが、平日も含めた全面移行の試みは政令市では全国で初めてです。
同市の教育長によりますと、「今度はいろいろな条件が一定ある中で、自分で選択して、自分が主体的に決めて、自分の時間を過ごしていくという形になっていったらと考えております」とコメントを出しました。
神戸市の部活動地域移行は、教員が部活動をしなくて済む方式であり、生徒が習い事のように近隣地域での放課後活動を選択する方式ともいえます。
生徒の選択の豊かさが保障されることや、保護者の経済的負担などへの対応も重要ですが、多くの教員には歓迎される改革といえます。