子育てとは、脳を育てること3
子育ての皆様へ。
今までと全く着眼点が違う「子育て」論です。
今日は、その3回目です。
この寄稿文「子育てとは、脳を育てること」と「「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が脳をつくる」は、「子育てとは」の共通テーマとなっています。
これらの寄稿は、随時行っています。
また、従前からのコラム掲載はこの「子育て」のために寄稿しております。
この「子育てとは、脳を育てること」と「「楽しく、心地よい」身体運動と刺激が脳をつくる」をご理解いただき、また従前のコラム掲載を再度ご覧いただきながら、子育ての一助にしていただけたら幸いです。
子育てとは脳を育てること。
つまり、脳を育てることが子育てなのです。
次に、10歳から20歳ころまでに、論理的思考や問題解決能力、想像力といった「人間らしい能力」を育みます。これも脳機能のはたらきです。
人間らしい能力とは、自分の置かれた状況や周りの人の心情などを考慮して、とるべき言動を判断する力です。安心、喜び、好意、自制心などの心のはたらきです。
動物は、基本的には「情動」という、怒りや不安、恐怖、衝動性など外界の出来事に対して起きる原始的な心のはたらきです。当然ながら、これらは自分の「命を守る」ためのものです。
が、人間は動物のようにはいきません。高度な社会生活を営む生き物であれば、怒りや衝動だけで行動すると信用を失いますし、悪くすると犯罪者になってしまいます。
ですから、人間らしい能力で反射的に生じた怒りや衝動を、冷静な判断によって「安心」や「喜び」に変えることが必要になってきます。また、次に「どうすべきか」を思案して、より合理的な行動を見つけ出すのです。
感情や衝動を抑えて落ち着いてじっくりと考えることができるようになります。また、自分の気持ちにブレーキをかけられるようになることで、思いやりやコミュニケーション能力なども育むことができます。
以上のとおり、人間の生命の維持や生きる力や人間らしい能力は、すべて脳のはたらきなのです。
次回に続きます。