Mybestpro Members

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

小学生の発達の症状の特徴141

吉田洋一

吉田洋一

テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は141回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

27 触れる感覚が過敏、衣服のこだわりが強い
<学校に期待すること>
 みんなと同じ服装ができない、身だしなみができないのは、障害が原因でその子には悪気がないことを先生には、理解してもらいましょう。
 小学校では体操着や帽子のあご紐、給食のエプロンの袖口など圧迫感が苦手な子がいる衣服があります。
 先生には単なるわがままではなく、その子の感覚の過敏さの問題であることを伝えて、理解してもらいましょう。

<ダメな例>
○嫌がる子を叱る
 「この服を着なさい!」こう叱っても効果はありません。
 その子は着たい気持ちがあっても、感覚過敏で着れないのです。
 一番困っているのは、その子なのです。

○強い刺激を与えすぎる
 感覚が過敏な子に急激な刺激を与えても、その子が強い苦痛を感じるだけです。
 慣れさせるには、徐々に軽い刺激を継続的に与えることが大切です。
 無理な強い刺激は逆効果になります。
 (27終わり)

  次回に続きます。
 

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼