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小学生の発達の症状の特徴137

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は137回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

27 触れる感覚が過敏、衣服のこだわりが強い
<困ることは>
 小学校の体操服や帽子などみんなと同じ服装をするときに困ります。
 体育の授業で、ゴムあご紐付きの帽子を被ります。
 そのゴムあご紐の圧迫感を嫌がります。
 首からストラップなどをぶら下げるときに紐が首に触れることを嫌がります。
 みんなと同じ服装をするときに、それができないと困ってしまいます。
 爪切りを嫌がったり、歯磨きを嫌がったりと生活習慣のしつけができません。

<その原因は>
 障害のために感覚の過敏さやこだわりの強さがその原因です。
 発達障害や知的障害の子は、感覚が過敏でこだわりが強く周囲に同調する意識がないのが原因です。
 ・触れる感覚が過敏です
 ・気に入った衣類などへのこだわりが強いのです
 ・周囲と同じように合わせる意識が弱いのです
 どんなに寒くても圧迫感のない半袖や半ズボンを好んで着ています。
 季節に合わせるとかがないのです。
 寒い季節になると、周囲のお友達が長袖や長ズボンになっても、お友達に合わせる意識がないのです。
 触れる感覚が過敏な子は、いろんなことを嫌がります。
 障害が原因なので、その子はわがままを言っているわけではありません。
 年齢とともに少なくなっていく場合もありますが、大人になっても感覚過敏の特徴が変わらない場合もあります。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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