幼児の発達の症状の特徴35
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は134回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
26 目が回らない
<具体的な改善例>
・寝返りで横に転がる
・回転する遊具で遊ぶ
・でんぐり返しをする
こんな回転する遊びや運動を数多くすることで、前庭感覚は鍛えることができます。
目が回らなかったその子でも、遊びや運動によって前庭感覚と視覚などを統合する機能が鍛えられ、大人になると目が回るようになる場合もあります。
遊びや運動によって鈍感だった感覚を鍛える療法を感覚統合療法といいます。
感覚統合療法の平衡感覚を使った遊びや運動で、視覚や深部感覚とともに前庭感覚も成長していきます。
そして、目が回らなかったその子でも、感覚が発達して成長とともに目が回るようになることもあります。
(26終わり)
次回に続きます。