Mybestpro Members

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

小学生の発達の症状の特徴133

吉田洋一

吉田洋一

テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は133回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

26 目が回らない
<人間の平衡感覚は、いろんな感覚を統合して感じています>
 いろんな感覚の総合的な情報から、人間は平衡感覚を維持しています。
 ・前庭感覚、内耳の器官による感覚
 ・視覚、目で見る感覚
 ・深部感覚、関節や筋肉の動きによる感覚
 ・皮膚感覚、触覚や痛覚など体表面の感覚
 例えば、車酔いでは平衡感覚の元となるこのいろんな感覚が複雑に絡み合っています。
 車酔いの主な原因は、不規則な揺れを前庭感覚が感じることです。
 しかし、進行方向を向いて座ると視覚の効果によって、車酔いが軽減されます。
 また、リラックスして筋肉をほぐす深部感覚の効果でも車酔いが軽減されます。
 これは車酔いの原因である平衡感覚が、前庭感覚だけでなく視覚や深部感覚も影響を受けることを示しています。

  次回に続きます。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼