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小学生の発達の症状の特徴127

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は127回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

25 複数のことが同時にできない
<具体例>
 複数の子が同時にできません。
 黒板に書いていることを見ながらノートに書き写すことができません。
 黒板に書いていることは理解できます。なぞればノートに書けます。
 でも前を見ながら、同時に眼下のノートに書くことができません。
 縄跳びができません。
 ジャンプはできます。縄を回すこともできます。
 でも、縄を回しながらジャンプする縄跳びができないのです。
 「手を洗ってから、服を着替えて」と言われても。複数のことができません。
 手を洗うことはできます。服を着替えることもできます。
 同時に言われるとできないのです。
 当たり前に複数のことを同時にやっている行動や運動があります。
 しゃべっている会話の中にも、複数のことを順番に言っていることが多くあります。
 当たり前のことなのですが、その子には複数同時にできない、理解できない、行動に移せない特徴があるのです。

 明日はイベントのため、コラム掲載をお休みします。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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