幼児の発達の症状の特徴9
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は116回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
23 数字や駅名を暗記。モノや手順に強くこだわる
<改善方法の具体例>
○家庭で行うこと
お気に入りのモノの代わりになる代用品を見つけましょう。
大好きなおもちゃやぬいぐるみは学校には持っていけません。
好きなモノと同じ絵柄のTシャツや同じ模様の手提げかばん、ぬいぐるみと同じ色や手触りのタオルなどお気に入りの代用品としてその子に慣れさせましょう。
お気に入りの同じ服ばかり着るときは、色違いのモノを用意して着させましょう。
その子のこだわりのモノをいきなり無理に取り上げると不安になってしまいます。
代用品でちょっとずつ慣れさせましょう。
○置き場所を変える前に説明します
モノの置き場所が変わると不安になって落ち着かなくなります。
「明日からぬいぐるみは、こっちの棚に置いてね」と事前に置き場所を変える前にその子にお話ししましょう。
何も言わずに配置を変えると泣き出します。
その子に事前にお話ししましょう。
次回に続きます。