幼児の発達の症状の特徴56
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は114回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
23 数字や駅名を暗記。モノや手順に強くこだわる
<困ることは>
他人から気味が悪いと思われがちです。
状況に応じて手順を変えないと困ります。
自分の世界に入り込み、独りごとをブツブツと言いながら、繰り返し同じことを言っています。
その子は自分の好きなことをやっているつもりですが、周りの人が見ると気味が悪く感じてしまうことがあります。
自分が決めた手順に執着して、状況によって順番を変えられないのです。
周りのお友達にもそれを押し付けると嫌がられます。
モノがいつもと違う場所にあると不安になります。
次回に続きます。