Mybestpro Members

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

小学生の発達の症状の特徴110

吉田洋一

吉田洋一

テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は110回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

22 授業中に静かに座れない。日直や当番ができない。
<ダメな例>
○長時間の説教
 集中力が続ない子に長時間の説教をする。
 これはダメです。意味がありません。
 発達障害や知的障害が原因で集中力が続かないことが問題です。
 長時間の説教に集中できるなら、そもそも困っていません。
 無意味なことはやめて、効果がある方法を考えましょう。

○その子だからと特別扱いする
 その子だからと特別扱いして、立ち歩くのを見過ごしたり、仕事をさせないなど他の子が不公平感じ、その子本人にとっても悪影響を与えます。
 何らかの配慮は必要ですが、他の子が不満を感じるようになれば、その子本人も居心地が悪くなり、仲間外れの原因になります。
 当番などをさせないのではなく、できることをやらせる配慮をしてあげましょう。

○罰を与える
 注意することは大切ですが、罰を与えてもあまり効果はありません。
 発達障害や知的障害で集中力が続かない子を廊下に立たせても、意味がありません。
 その子は罰を受けても次からの行動にうまく活かせないのです。
 効果がない罰は、単にその子本人の自尊心を傷つけるだけになってしまいます。
 (22終わり)

  次回に続きます。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼