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小学生の発達の症状の特徴109

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は109回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

22 授業中に静かに座れない。日直や当番ができない。
<改善方法の具体例>
○当番などの具体的な指示をしてもらいましょう
 「掃除をしなさい」ではなく、「雑巾で床を拭いてください」と具体的な指示を先生にお願いしましょう。
 「給食の準備をしなさい」と言っても何をやればいいのか理解できないので「パンをお皿に入れてね」と具体的な指示を与えれば、その子でも仕事ができるようになります。

○当番などを途中でやめたら、すぐに再開させましょう
 途中で掃除をやめてどこかに行ったら、すぐに「廊下に戻りなさい」と言って、持ち場に戻らせましょう。
 集中力が途切れて、私語を始めたときもその子だからしょうがないとあきらめずに「私語をやめて雑巾で拭きなさい」と指示を出してもらいましょう。

○公平に当番などを与えてできることをやらせましょう
 その子にとって難しいことをやらせず、できる範囲のことをやらせてもらいましょう。
 その子だから仕事をしなくていいのではなく、他の子と同じように公平に仕事を与えましょう。
 給食の配膳で、おかずをみんなに均等によそうことが難しくてもパンをお皿にのせられればそれをやらせましょう。

  次回に続きます。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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