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小学生の発達の症状の特徴108

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は108回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

22 授業中に静かに座れない。日直や当番ができない。
<改善方法の具体例>
○授業の途中に気分転換をしましょう
 その子にとって、授業を最初から最後まで集中し続けることは難しいことです。
 途中に気分転換を入れてもらいましょう。
 ・前に出て黒板で問題を解きましょう
 ・隣の席同士で相談しましょう
 ・授業の途中でプリントを配りましょう
 ちょっとしたことが、授業の途中での気分転換になります。
 担任の先生に意図的に、気分転換の機会を多くしてもらいましょう。

○暇を与えないように
 授業中にやることがなく、暇にならないようにしましょう。
 やることがない状態、やることがわからない状態、その二つの状態になると、その子は横を向いたり、後ろを向いたり、立ち歩いたりしてしまいます。
 「終わったら、次のページを読んで」と次に何をやるのかの指示や「わからない人は前のページを見て」とヒントを出して何をやるかを気づかせるきっかけを与えましょう。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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